中国福建省の厦門(アモイ)自由貿易区管理委員会は先ごろ、市建設局、市金融事務所、厦門保険監督管理局と共同で、「建設工事保険制度の試験暫定弁法」を発表した。保険を手がかりに中国全土に率先して、工事管理制度に対する保険システム運用を全面的に刷新し、政府の職能転換や保険システムを活用したリスク防止 解消を図ることで、建築企業の資金コストを引き下げる。
自由貿易試験区で関連弁法や政策措置が初めて設けられることは珍しくなくなり、その経験や成果が比較的高いものは、他地区でも広く受け入れられている。
上海自由貿易試験区は「先輩格」「先駆者」として、すでに100項目を超える改革 イノベーション成果が各分野、各レベルで全国的に応用されており、新たな制度刷新で市場の活力を喚起し、多くの企業へ成長の余地をもたらした。
天津自由貿易区は金融改革の幕を開いた。中国人民銀行(中央銀行)は2015年末に天津自由貿易試験区の金融改革30条を発表し、天津自由貿易試験区の金融分野での開放 イノベーションを実現。1年間にわたる努力を通じて改革の恩恵は広がり、中心的内容となる21条51項目の措置のうち、実施もしくは一部実施したのは約70%に達した。
イノベーション改革では、広東省自由貿易試験区が初めてフォールトトレラントシステム、第三者評価システムを導入し、経営 ビジネス環境の構築を規範化した。
福建自由貿易試験区福州区域は、累計でイノベーション措置9件110項目を打ち出し、中国3カ所の自由貿易区域のうちトップとなった。そのなかで初の取り組みは31項目に上っている。
専門家は『証券日報』の記者に対し、「今後は自由貿易区での初の取り組みが一般的となり、そのペースと範囲も拡大するだろう。これは自由貿易区の建設にとっては非常に好材料で、中国の対外貿易の開放と活発化につながり、包括性もさらに強化される」と話した。第1 2弾の自由貿易試験区の経験が、第3弾の発展をさらにスムーズにする見通しだ。ただ、初の取り組みは量ではなく質をみるべきで、各地方政府が現地の条件と強みを組み合わせた合理的な政策を発表し、自由貿易区の健全で秩序ある発展を図る必要がある。
(チャイナネット)
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