新華網北京2月7日(新華社記者/胡冠 鄭漢根) 金鶏報暁、四海同春(金鶏が鳴いて暁を知らせ、各地に春が訪れる)」。丁酉の年となるこの春節のおめでたい雰囲気は中国本土だけにとどまらない。世界各地に目を向けると、旧暦の年越しと新春を祝うことが習慣になっているようだ。
中国の春節は、各国の中華街のみで祝われていた以前とは違い、現在では海外の一般社会へとますます広がっている。春節が持つ独特の意味とその背後にある中国文化の精神は、徐々に海外の多くの人々の理解と賛同を得るものとなっており、ますます強大な国際的影響力を発揮している。
ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルでは17年連続で、春節のライトアップが行われた。1月26、27日の2日間、日没から翌日の朝まで、この102階建ての超高層ビルの最上部が赤と黄色に美しく照らされ、ニューヨークの夜空にきらきらと輝きを放った。
イタリアのローマでは、中心部のヴィットーリオ広場に100個以上の赤提灯が美しく飾られた。スコットランド・エディンバラのアッシャーホールでは、春節コンサートが盛大に開催され、1000人以上の観客が盛装して出席した。エチオピアのアディスアベバ国際空港には、対聯や中国結び、福の字が随所に飾られた……。
各国の政府要員や国際機関の役員が、旧正月に合わせて祝辞を述べるのも春節の恒例行事となっている。今年の春節には、国連のアントニオ・グテーレス新事務総長、イギリスのテリーザ・メイ首相、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領、パキスタンのマムヌーン・フセイン大統領等、多くの政府要員が世界中の華人に向けて新年の祝辞を送った。
オーストラリア、カナダ、フランス、アメリカ、シンガポール等多くの国の郵政部門は、酉年の切手を発行した。統計によると、干支の切手は、同一の題材と内容を扱った特別な種類の切手としては、連続発行期間が世界で最も長く、発行国(地区)が最も多いものとなっている。
中国の章啓月・在ニューヨーク総領事は、春節はすでに中国人とアジア人だけのものではなく、多くのアメリカ人や世界中の人々が共に祝う重要な祝日となっていると話した。現在、十数カ国が春節を国の法定休日に定めている。イギリスの観光ガイドブックには、中国の春節がイギリスの祝日として記載されているほどだ。
(参加記者:楊士竜、張志歓、張小軍、王星橋、梁希之、楊舟、王守宝、黄超、張超群、潘革平、李文清、李徳萍、付一鳴、陳威華)
(新華社より)
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