新華網北京2月4日 新華社ワシントン駐在記者の周而捷氏、シドニー駐在記者の宋聃氏の報道を総合したところによると、米国政府のスパイサー報道官は現地時間2日、トランプ大統領はオバマ政権がオーストラリア政府との間で合意した難民受け入れ合意に、「信じられないほど失望している。」と述べた。オーストラリアのアナリストは、オーストラリアと米国の同盟関係は試練に直面するが、この関係は非常に重要で、オーストラリアは冷静に対応すべきだとの見解を示した。
スパイサー報道官は同日の定例記者会見で、トランプ大統領は合意に基づき米国への入国を許可するすべての難民に相当厳格な審査の実施が保証されることを望んでいると表明した。
2016年11月、米国とオーストラリア両国政府は難民受け入れで合意し、米国はオーストラリアが太平洋の島国ナウル共和国とパプアニューギニアに設置した2カ所の難民キャンプの一部の難民受け入れに合意した。
『ワシントン・ポスト』はトランプ大統領は1月28日、オーストラリアのターンブル首相との電話会談でこの合意に不満を示し、「史上最悪の合意だ」と述べたと報じた。
1月27日、トランプ大統領はすべての難民の入国を停止し、シリアなどの西アジアと北アフリカ7カ国の一般公民へのビザ発給を一時停止する大統領令に署名した。オーストラリアの世論はトランプ大統領のこの措置はオーストラリアと米国の難民受け入れ合意に支障をきたすと受け止めている。
これに対し、オーストラリアのアナリストはオーストラリアと米国の同盟関係は非常に重要で、オーストラリアは冷静に対応すべきだと見なしている。
(新華社より)
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