新華網北京1月25日(新華社記者/張辛欣)このほど公表された2016年中国経済運営成績表(中国経済年報)は、一部のデータが特に注目を集めた。2016年のハイテク産業の付加価値は前年比で10.8%増、全国のインターネット小売額は前年比で26.2%増となり、第3次産業の付加価値がGDPに占める割合は、第2次産業を11.8ポイント上回った。
デジタルは常々、人々の暮らしの中でその機能が立証されてきた。人工智能がライフスタイルに密着し、個人向けカスタマイズが各業界と各業種に普及し、インターネット・プラスアルファによって衣食住と外出がより便利になった。この1年間に、新技術、新モデル、新業種が次々と誕生し、新しいライフスタイルに彩りを添え、未来への果てしない想像を喚起している。
新技術:暮らしにより多くの可能性をもたらす
目的地を入力すれば、ドライバーがいなくても、行きたい場所に安全に到着できる。外国語が話せなくても、音声識別とオンライン翻訳で世界各地を周遊できる。スマートフォンの遠隔操作で指令を出し、自宅の各種電化製品をコントロールできる。人工智能という 「SF」のようにも聞こえる単語が我々のライフスタイルを着実に変化させている。
同業界で、この1年は人工智能が概念から応用に転じた最初の年だったと認識されている。
我々の暮らしを変えるのは、当然ながら人工智能技術だけではない。
移動通信技術によって、人々が世界と繋がる方式がさらに増え、より迅速化した。バーチャル・リアリティー技術はネットショッピングで「商品に触れたり」、「試したり」できないという欠点を解決した。GPS測位システム「北斗」によって外出、物流、測量、さらには救援活動がより効率化した。
中国工業情報化部情報化・ソフトウェアサービス業司の謝少鋒司長は、スマート製造などを中心に、製造業はより高効率でより最適化されたモデルに転換しつつあり、より幅広い発展路線を模索し、徹底的に観点を入れ替える変化が到来するだろうと述べた。
新構想:暮らしの「新しい窓」を開く
技術的な変革が製品とサービスに多く表れているのならば、新しい理念とモデルは我々のライフスタイルに対する「考え方」を変化させ、「新しい窓」を開いた。
「共有」の時代に、所有することはそれほど重要ではなくなるかもしれない。この1年に、自動車を共有し、自転車をシェアするなどのモデルが普及し始め、「所有ではなく、使用したい」という理念が社会で幅広く浸透している。
春節の帰省ラッシュでは、列車の切符を確保し難いため、相乗りと配車サービスが歓迎されている。先日、相乗りサービス「滴滴順風車」は「空席を利用した相乗り計画」をスタートし、全国のマイカー所有者に春節に帰省する人と自家用車の空席をシェアし、相乗りするように呼びかけた。春節の帰省ラッシュまで10日前の時点で、「滴滴」の他都市への相乗りサービスのうち、計150万台のオーナーが自家用車の空席をシェアし、帰省する乗客累計225万人を故郷まで送ることに同意した。
また、実体店舗の開設が減少し、ネットショップでの販売を通じて、Eコマースとアパレルメーカーは競合ではなくウィンウィンを目指している。あらゆるアイデアが納得のいく形式で活用され、すべての製品に唯一のラベルが貼られ、個人向けカスタマイズは1対1の供給を実現した。ライフスタイルが変化しただけでなく、新理念も各業界と各業種に迅速に融合し、経済発展の空間を広げている。
新ビジョン:未来を想像で溢れさせる
日新月歩の変化は、未来への想像をより一層、かきたてる。明日はどう展開していくのかについて、すべての人が期待に溢れていると確信する。
工業情報化部の苗圩部長は、新しい1年に、工業情報化部は多数の産業連盟の形成を推進し、業界に共通するコア技術の難関攻略に照準を絞り、国家級イノベーションセンターを建設し、より多くの科学研究成果が生産力に転化されるように促進していく述べた。
また、工業情報化部は工業基盤技術強化プロジェクトを力強く推進し、「包括的な」突破的行動を実施し、ハイエンド装備革新プロジェクトを実現して、ARJ21新支線飛行機のモデル運営を加速し、また一括交付を実現させるだろう。また、インターネット高速化費用の引き下げを深く実施し、5Gの商用化などを推進した。
革新力の強化や環境の改善に伴い、あなたと私に関連のある一連の新技術が近い将来実施され、応用される見通しだ。例えば、VR(バーチャルリアリティ)の広範囲で投入・使用、5Gの配置・商用化、知能ロボットの各業界への進出など、すばらしい未来が期待できるだろう。
(新華社より)
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