新華網北京1月6日 2016年に中国経済は引き続き世界経済の成長の「メインエンジン」としての役割を担い、貿易、市場、投資などのルートから世界経済の有力な支柱になった。これを受けて、世界経済の成長は中国に深く依存している、世界経済は力を凝集させて共に前進していく必要がある、中国経済は「内側からの鍛錬」がさらに求められるといった3つの啓示が与えられた。
国際通貨基金(IMF)が公表した最新の報告書によると、2016年の中国の世界経済成長率への貢献度は1.2ポイントだったが、米国の貢献度は0.3ポイントで、欧州は0.2ポイントだった。中国の世界経済に対する貢献度は先進国を合計した数値を超えており、この割合に基づくと、世界経済への貢献度は39%に達した。
ニューノーマルのもとで、中国経済の成長率は緩慢になったが、質は向上し、構造改革によってモデル転換とアップグレードを続けながら経済に新しい活力が生まれ、世界経済に引き続き充足したエネルギーを提供している。データによると、2009年に中国は初めて世界経済への最大の貢献国になったが、その後も一貫してトップに立ち、継続的に成長の利益を還元してきた。
対外投資を見ると、中国は多数の国が外資を呼び込むための重要な供給源になっている。「一帯一路」構想の着実な実施とアジアインフラ投資銀行の運営に伴い、中国の対外投資規模と分野はさらに拡大すると見られる。
外資の利用を見ると、2016年の中国の実質外資利用額(金融分野を含まない)は約7,850億元に上り、発展途上国において25年連続で1位になると見込まれる。世界球経済が低迷し、保護主義が台頭し、国際直接投資への逆風は続くが、中国は依然として世界で最も吸引力を備えた投資先国の一つだと言える。
世界経済の成長にとって、中国が成長を維持することは確かに重要だが、世界がパワーを集結させ共に前進することがカギとなる。金融危機後に長年の調整を経て、米国経済における雇用、赤字、成長率などの指標が著しく改善し、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルが徐々に起動している。しかし、ユーロ圏と日本経済は今なお持続的な低迷からの脱却に努めつつある。
「深水区」と「堅塁攻略の時期」に入った中国経済にとって、いかに改革を通じて成長の基盤を強固に築くは依然として最も重要なことだといえる。
国際的なオブザーバーは次のようにみなしている。中国は対外開放、金融システム改革などの分野で重要な成果を得て、サービス業が急速に躍進し、その伸び率は工業生産のそれを上回った。中国は現在供給側構造改革を進めており、新たな成長のエネルギーが次々と現れている。このような状況のもと、中国は内部の課題により注目し、「内功」を磨き、中国経済の「低力」を更に充実させ、世界経済の中で中堅的な役割をより着実に果たし続けていくべきだ。
(新華社より)
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