2017年になり、外資系高級化粧品企業が次々と値下げに踏み切っている。エスティローダーが一部小売商品を値下げした後、韓国最大の化粧品メーカーのアモーレパシフィックも値下げ合戦に加わった。
最近、百貨店で売られている輸入化粧品の値下げが続いている。ディオールは1月1日から一部メイクアップ化粧品を値下げした。値下げ幅は5~10%。エスティローダーは1月5日から、エスティローダーだけでなく傘下ブランドのクリニーク、M A C、ボビイブラウン、ジョーマローン、トムフォード、マイケルコースのメイクアップ化粧品と香水の値下げを決めている。
エスティローダー中国は4日、北京晨報の取材に対し、1月5日から始まる化粧品と香水の値下げ商品は全部で300超に上ることを明かした。最大値下げ幅は18%だという。エスティローダーブランドで人気トップ3の1つであるファンデーションは7~10%の値下げで、「リニュートリィブラディアンスリクイッド」と「リニュートリィブ ラディアンスメークアップ」はそれぞれ70元、40元の値下がりとなる。値下げ幅が最も大きいのはM A Cの「ミネラライズモイスチャーSPF15ファンデーション」で、390元から320元に値下がりする。値下げ幅は18%だ。
近年中国市場で人気の韓国系化粧品も値下げを始めている。アモーレパシフィック中国は4日、15日からリップ系とアイ系の化粧品、マニキュア、メイクアップ化粧品の小売価格を値下げすると発表した。値下げ対象はラネージュ、イニスフリー、エチュードハウス、雪花秀の4ブランド327商品で、値下げ幅は3~30%。ラネージュの看板商品である「スキンヴェイルベース」は9%の値下げとなる。
今回、輸入化粧品が全体的に値下げをするのは、高級化粧品の輸入消費税が下がったことと関係がある。エスティローダー中国は、今回の価格調整は消費税の調整に対応するものだと表明している。
財政部と国家税務総局はかつて、2016年10月1日より化粧品消費税を調整すると発表している。たとえば、一般の美容 化粧品にかかる消費税は30%から15%に下がった。同時に輸入関連の消費税も15%に下がっている。
業界筋は、輸入化粧品が全体的に値下がりすれば、値下げの連鎖反応が起こる可能性があると指摘する。化粧品価格が全体的に下がれば、国内化粧品メーカーも追随しないと市場シェアを奪われる恐れがある。
(チャイナネット)
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