陝西省延川県永坪鎮鎮政府の職員が「廉政灶」で昼食をとっている(2016年11月29日撮影)
一杯のハーラー(饸饹)麺、一皿の焼餅(シャオピン、中国のパンの一種)、一杯の羊肉臊子(西北地方の伝統的な一種の麺料理)、2皿のキムチ……これは2016年11月29日の昼に、陝西省延川県統計局の幹部・高勝利さん一行3人が同県永坪鎮の農村へ赴いた時、鎮政府機関の食堂「廉政(汚職のない清く正しい政治)灶」で味わった簡素な料理だ。彼らはごく簡単な食事を15分もしないうちに済ませた。高勝利さんは立ち上がり、口を拭きながら偶然出会った記者とこんな雑談を交わした。「毎月農村へ行かねばならないので、県に帰れない時には『廉政灶』で食事をしています。20元で食べられて健康的だし口にも合うし、お金も時間も節約できます。」と話している間、高さんは60元を食堂の従業員に渡し、食事をとった人の氏名をノートにきちんと記入した。現在、延川県の所在する延安市ではすべての郷・鎮に「廉政灶」を設置している。延安市規律検査委員会の書記、曹遠勃氏は「『廉政灶』は制度から接待の標準を規範し、見栄を張ってのむだ遣いややたらに飲み食いするという手抜かりを穴埋めし、幹部と大衆との間の感情や信頼をいっそう深めた。」と述べている。
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