日本メディアは21日、日本防衛省関係者への取材で、日本海上自衛隊の今年の遠洋航海実習中に男性隊員2人が死亡していたことを明らかにした。共同通信社の22日の報道によると、この2人はいずれも首をつって亡くなっており、自殺したものと初期的に判断されている。このうち一人は遺書の中で、仕事での悩みを語っており、いじめに遭っていたのではないかとの声も上がっている。
日本『朝日新聞』の報道によると、日本海上自衛隊は現在、行き過ぎた指導や暴力行為がなかったかなどを調べている。死亡した自衛隊員がいじめに遭っていたことを裏付ける証拠はない。
日本のネット利用者らの多くは、この2人の死亡した自衛隊員に同情を示している。日本ヤフーのサイトでは、「航海中は狭い艦艇内で過ごさなければならず、精神的にも苦しいし、忍耐力にも限りがある」「120%いじめによる自殺だ」などといった書き込みが見られた。
日本自衛隊の隊員がいじめによって自殺するケースは近年、めずらしくない。NHKテレビの今年2月の報道によると、2014年初めには、海上自衛隊護衛艦の乗組員が上司のいじめに耐えかねて自殺した。2013年9月には、潜水艦の乗組員の自衛隊員が拳銃で自殺未遂を起こした。調査によるとこの自衛隊員も同様に上司のいじめが原因で自殺を選んでいる。
いじめだけではなく、日本政府が自衛隊の海外派遣を強行したことで、自衛隊の将兵の心の健康状況はいっそう悪化している。日本政府は近年、安全保障体制の改革を推進しているが、自衛隊の将兵は海外で任務を遂行する心の準備ができていない。日本の約25万人の自衛隊員のうち3万人は「心の病」を患っているとされ、海外に長期派遣された自衛隊員の心理状況はより悪化している。2001年から2008年までの自衛隊員の任務遂行期間の自殺率は日本国民の自殺率の1.85倍に達する。海外派遣された自衛隊の自殺問題は中でも深刻で、イラクの戦場に派遣された自衛隊員の自殺率は同時期の日本国民の自殺率の15倍以上に達するという。
(チャイナネット)
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