新華網香港12月26日（記者/郜婕）12月25日は香港の人々にとって、クリスマスであるだけでなく、忘れることのできない歴史が刻まれている。75年前のこの日、香港は旧日本軍によって陥落し、そこから「3年8カ月に及ぶ占領」が始まった。史料の記載によると、旧日本軍の占領期間に平民が殺害され、女性が強姦され、香港に「暗闇の記憶」が残された。
民衆が「ブラッククリスマス」から始まる歴史を深く記憶するように呼びかけるために、香港の民間団体「歴史監察網民自発」は同日、中環にある香港大会堂（シティホール）で「香港にも慰安婦がいた」と題した無料講座を開き、それまであまり知られていない香港の旧日本軍の慰安婦の惨状について市民に説明した。
パネリストの李美娜さんは「歴史監察網民自発」の発起人でもある。李美娜さんは2013年から旧日本軍に占領された期間の香港の慰安婦案例を探し始め、現在までに香港の多くの地域で多数の慰安婦案例を発見し、証拠を収集したと記者に告げた。李美娜さんが収集した証言と史料によると、1941年12月24日、即ち香港陥落の前夜に、旧日本軍の兵士が香港島の銅鑼湾にある店舗で民間人の女性を強姦した。「ブラッククリスマス」後のある夜にも一部の日本兵が養和病院に強引に進入し、一部の看護師を強姦した。
1942年1月、旧日本軍の医官が養和病院に対し旧日本兵が香港で民間人女性を強姦しないように、香港で500人の女性を旧日軍慰安婦として募集するように公に要請した。李美娜さんが「ブラッククリスマス」この日を選んで追悼する講座を開いたのは、「戦争は非情で、歴史を忘れてはならない。」と心に刻むことを世の人々に訴えかけるためだ。
「以前は、香港慰安婦に関する資料は数少なかった。我々のこれらの資料と上海、台湾及び韓国などの慰安婦問題研究センターにある関連資料をまとめて、慰安婦問題が国際的により一層、注目されるようにしたい。」と李美娜さんは語る。李美娜さんは歴史博物館と教育・文化財保護などの部門が香港陥落の関係資料を重要視し、関連遺跡を保存すると同時に、青少年への歴史教育を強化することを希望している。
（新華社より）
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