新華網北京12月26日(記者/呉雨)人民元の対ドル基準値はこのほど、7台に「接近」(1ドル対6.94人民元)し、外貨準備高は3兆ドルに「迫る」勢いで、市場で高い関心をが集めた。
中国人民銀行及び国家外貨管理局の関係者は22日、次のように述べた。米ドルの今後の動向は一方的なものではなく、外貨準備高も単純に為替レートの推移とだけ連動することはなく、市場においてある数値について過度に解読する必要はない。中央銀行は多数の措置を通じて、人民元債券が国際的な主要債券指数に加わるための条件を作り、より多くの外資が中国市場に流入するように導く。
中国人民銀行研究局の馬駿チーフエコノミストは、米ドルの今後の動向は一方的ではなく、市場で過去の予測が楽観的すぎたことが一旦、判明すれば、米ドル指数が調整される可能性もあり、その他の通貨の対米ドルレートも上昇すると見られると述べた。
11月末、中国の外貨準備規模は30,516億ドルに上り、10月末と比べて691億ドル減少し、今年1月以降の最大下げ幅を更新し、多数の市場関係者が懸念を示している。 国家外貨管理局の関係者は次のような見解を示した。近く外貨準備高が減少した主な要因は、中央銀行が外貨準備高におけるユーロ、日本円などの非米ドル通貨の切り下げなどの市場への流動性及び評価効果を与えたことによる。
「現状を見ると、3兆ドルの外貨準備高は余裕があり、合理的で安定したレンジにある。外貨準備高が3兆ドル以下に減少すれば、危機が到来するというのではない。」
国家外貨管理局の関係者は中国の越境資本の流動傾向は全体的に安定しており、人民銀行及び国家外貨管理局はこのほど、一定の措置を講じて資本の流入を拡大したことと関連性があると受け止めている。
(新華社より)
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