新華網南京12月5日(記者/許可蒋芳)2016年国家公祭日系列行事の一環である「群衆の声、歴史を語る」歴史の記憶を伝承するボランティア行動が1日午後、江蘇省南京市で正式に始動した。同イベントは南京大虐殺の時期の歴史的事件を語り継ぐ形式で、若者世代にこの時代の歴史を心に深く記憶してもらうことを趣旨としている。
侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館は、手書きの絵画付きの読み物『烙印•南京1937』を出版する予定だ。この絵本は南京大虐殺の時期の重要な歴史的事件を選定し、100点余りの挿絵を通じて読者にわかり易く説明する。読者に歴史的背景を紹介するために、各挿絵の隣りにQRコードを表示し、読者はスマートフォンで読み込むことによって、挿絵の背景の歴史のエピソードを視聴できる。
南京大虐殺の生存者の夏淑琴さんの孫娘、夏媛さんはパネリストとして、その祖母のエピソードを語った。記念館でコンパニオンをしている劉璧園さんは、江南省コンクリート工場の元職員だった劉国安さんの孫娘として、江南省コンクリート工場のデンマーク籍技師、ベルンハルト・アルプ・シンドバーグ氏への感謝の気持ちを真心を込めて伝えた。
また、多数の外国人もパネリストとして参加した。記念館の韓国人ボランティアの金世恩さんは、一個のヘアピンを通じて、当時の占領地区で罪のない女性が暴行を受けた残虐な事件を再現した。南京大学のドイツ人留学生は、ジョン・ラーベ氏の勇敢な精神を切り口に、南京安全区国際委員会の「人性の光」を紹介した。「南京大虐殺の史実を記録する映像と文字は大変、多いが、これほど多くのボランティアが声を発してこの悲しい歴史を振り返り、歴史を語り継いでいくことは初めてだ。」南京ラジオ放送局の謝海翔副局長はこう語った。
(新華社より)
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