新華網ワシントン11月14日(記者/林小春)ここ数年、免疫療法でがんを治療することは注目される研究分野となっている。最新の米『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)』に発表されたある研究は、この種の治療法を用いてエイズを治療でき、更には機能性において治愈できる見込みがあることを示している。
米・ペンシルベニア大学などの機構の研究者がHIV(エイズウイルス)感染者24名にVRC01と呼ばれる広域中和抗体 (broadly Neutralizing Antibody)を注射した結果、それが免疫システムにこの種の抗体を大量に作り出させるよう安全に誘導することができることで、薬の服用を中断した後のウイルスのリバウンドを遅らせることが分かった。しかし短所として、この種のウイルスの抑制は、そのほとんどが試験対象となる体内での持続時間が8週間を超えていない点が挙げられる。
この研究を担当したペンシルベニア大学臨床試験センターのパブロ・トライブス(音訳)主任は声明の中で次のように伝えている。この研究には一種類の抗体しか使われておらず、より多くの強力な抗体を結合させて用いる免疫療法が、HIVの効果的な抑制を助ける可能性があると信じている。「私たちが遠くない将来に一人の人間が感染したHIVを完全に根絶することは不可能かもしれないが、機能的な治癒は理にかなった中間目標だ。」
(新華社より)
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