広州マラソン大会の出場者数が、近年急増している。データによると、2014年は4万9800人が参加し、2015年には7万8000人がネットで出場を申請した。今年の申請者数は初めて10万人を超え、過去最多を記録した。これは全国のマラソンブームの縮図に過ぎない。中国でマラソンは大ブームとなり、大都市から中小都市までを席巻し、各地で花開いている。それでは、マラソンはなぜこれほどの人気になっているのだろうか?ランナー、都市の主催者、商品開発業者は、その高いコストパフォーマンスに注目している。
マラソン大会が全国各地で開催
公式データによると、中国陸上協会が確認したマラソン及び関連スポーツ大会は、2015年だけでも134回に及び、全国 各業界のマラソン愛好家延べ150万人を集めた。国内で今年1-6月に開催された各種ランニング大会は302回で、うち中距離が187回。以前ならばマラソン大会に参加するためには、北京、上海、広州、アモイなどの大都市を訪れる必要があった。しかし昨年より、このマラソンブームは中小都市や、各都市の各区に広がり始めた。人々は自宅の近くでマラソンを楽しめるようになった。
気軽にランニング
圧倒的多数のランナーにとって、ランニングにはハードルが低い、シンプルといったメリットがある。シューズがあれば、気軽に走ることができる。ランニングは、多くの見返りをもたらす。まずは健康で、ランニングでダイエットに成功する人もいれば、夜遅くまで起きる不健康な暮らしを変えた人もいる。またランニングというシンプルなスポーツは、都市部でより多くの意義を持つようになった。
例えば多くの人はランニングを、交際を広める効果的なツールとしている。中産階級以上の人にはMBAの人気が高かったが、今やその代わりにランニングが流行っている。王石氏などの不動産王も例外ではない。広州でランニングを教えている馬金国氏は「企業の役員がランニングを始めるようになった。これを企業の研修の一環にしているほどだ」と話す。