インドネシア紙「ジャカルタ グローブ」は10月30日、「サウジアラビアなど中東産油国が中国“茶壺”製油所を争奪」と題する記事を掲載した。アンゴラやロシアなどの産油国が、世界で最も成長の速い原油輸入国である中国を攻略したが、今度は世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアが、中国の新しい原油販売方法を研究し始めている。それは現地価格や緩やかな支払方法によって、より多くの原油を提供している。
昨年に初めて輸出許可が下りて以降、「茶壺」と呼ばれる独立製油所が中国の石油産業構造を変えた。今年、中国の原油輸入量増加分の大部分を彼らが占めるようになっている。この新規参入者は、非石油輸出国組織の優良な低硫黄原油をターゲットとしている。これにより、サウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」は市場シェアを維持することが難しくなっている。
中東産油国は今年、対中原油輸出の増加率が他国の半分にも届かず、2012年以来の最低となった。一方、中国の「茶壺」製油所はアンゴラとベネズエラから多くの原油を購入している。前者の多くが中東の原油より硫黄含有量が少なく、後者は高硫黄原油価格が割安だ。
(チャイナネット)
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