米誌「フォーブス」ウェブサイトは10月30日、「どうして中国自動車メーカーは中国名を捨てつつあるのか」と題する記事を発表した。中国は世界市場を目指しており、成功のために中国名を捨てているのである。
先週、新ブランド「Lynk & Co」がベルリンで発表された。これは吉利汽車のブランドである。北京汽車が共同出資する電気自動車の新興メーカー「Atieva」は、より分かりやすい「Lucid Motors」に社名変更した。中国人が投資するもう1つの新興電気自動車メーカーは「ファラデー フューチャー」という名前だが、イギリスの科学者ファラデーの実験室に中国人が在籍したことはない。
これらの会社はどうして外国の名称ばかりなのか。なぜなら中国名は中国以外では覚えにくいからだ。中国最大の自動車メーカーはみな、生真面目で冗漫な国営企業ばかりだ。どんなに練習しても「広州汽車集団」や「北京汽車集団」をうまく発音することができない。「北京汽車集団」の英語の略称はBAICだが、発音すると“bike”(自転車)になってしまう。
創業が比較的最近の中国民営自動車メーカーは、名称が比較的短い。それでも問題はある。「五菱」や「吉利」の中国語の発音はシンプルで悪くない。しかしその音に近い英語の意味はいいものではない。欧米の潜在自動車購入者から見るとそれはリスクとなる。中国製の製品であればなおさらだ。
グローバルな名前に変えるという中国メーカーの戦略は成功するだろうか。孔子は早くも2000年以上前に、現在の中国自動車メーカーのために教訓の言葉を残している。「名不正、則言不順。言不順、則事不成。……君子於其言、無所苟而已矣」。要するに「製品が良いことこそ、真に良いもの」ということである。
(チャイナネット)
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