新華網北京10月28日 (記者/薛天依)上海師範大学の中国「慰安婦」歴史博物館はこのほど開館式が行われ、また新たに設定された2体の「慰安婦」少女像の落成式が行われた。日本メディアの報道によると、日本の菅義偉・内閣官房長官はこれに対し「極めて遺憾だ」と述べたという。中国社会科学院の日本問題専門家呂耀東氏は新華網の独占インタビューに応じた際、日本は「未来に向かう」を口実に侵略の歴史を回避するのではなく、侵略の歴史を正視し、深く反省するべきだと語った。
呂氏は次のように述べた。歴史の正視は未来へ向かうことを邪魔するのではなく、未来へ向かうための前提だと言える。歴史の否定を基礎とするいわゆる「未来に向かう」は、実現不可能であり、アジアの隣国や国際社会も決して承知しないだろう。これまで中国、韓国などの国が「慰安婦の声」プロジェクトの「世界記憶遺産リスト」登録を申請していた時、日本側は何度も妨害した。菅官房長官による今回の言論は日本の歴史問題に対する誤った態度を再び暴露したもので、極めて悪質であり、このような態度こそが真に人を「極めて遺憾」にさせるのだ。
呂氏は更に次のように述べた。日本政府は東京に「慰安婦」像を建てるとともに、日本の高等教育機関は侵略の歴史の事実を記録した歴史博物館を建て、日本の若い世代に軍国主義の罪を理解させ、戦争の悲惨さを銘記させるべきだ。日本は必ず侵略の歴史を正視し、深く反省せねばならず、そうすることでようやく獲得が容易ではない平和を共に守ることができ、日本はアジアの隣国と国際社会の信頼を得て、より良い未来へと向かうことができる。
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