第1回呂志和賞の授賞式が3日夜、香港コンベンション・センターで開かれました。中国の農業科学研究者であり、「ハイブリッド米の父」と呼ばれた袁隆平(86)氏は中国風の服装で、香港K・ワー・インターナショナルグループ(嘉華国際集団)の呂志和会長から証書とトロフィーを受け取りました。袁氏は世界食料安全を促進することで第一回呂志和賞の持続発展賞を受賞し、2000万香港ドルの奨励金を得ました。この賞は袁氏が獲得した23番目の賞です。
呂志和賞は呂志和会長が昨年9月に20億香港ドルを出資して設立したもので、毎年6000万香港ドルを拠出し、個人や団体を表彰します。
今回の授賞式には全国政治協商会議の董建華副主席、香港特別行政区の梁振英長官、中央政府香港駐在連絡弁公室の張暁明主任、および各界の代表800人近くが出席しました。袁氏のほかには、アメリカのカーター元大統領がポジティブ・エネルギー賞を、国際NPO「国境なき医師団(MSF)」が人類福祉賞をそれぞれ受賞しました。
袁氏は「呂志和賞の受賞は自分への励ましである。奨励金を科学研究に生かし、米の生産量を増やしていきたい」と話しました。
現在、中国でのハイブリッド米の栽培面積は全体の57%を占めています。ハイブリッド米はインド、バングラデシュ、ベトナム、アメリカ、ブラジルなどの国でも広く栽培され、世界の食料安全の確保を担っています。
(中国国際放送局)
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