世界の個人金融資産が155兆ユーロに達した。ドイツの経済紙は25日、アリアンツ・グループがこのほど発表した2016年度『世界資産報告』によると、世界の個人金融資産は前年より約5%増加したと報じた。
同報告は53の国・地域の金融資産の調査結果をもとに作成。報告によると、世界の貧困人口は減少し、約6億人が新たに中産階級になった。中でも、中国の中産階級は大幅に増加し、資産も急増。しかし、世界の「良き時代」は終わり、2015年は個人金融資産が4.9%増加したものの、伸び率はここ3年の平均9%より縮小している。その原因に、1つは世界の経済成長の減速、もう1つは金利低下、さらにはマイナス金利となっていることが挙げられる。
個人金融資産が多い国・地域のランキングでは、スイスが17万590ユーロで1位となった。2位は米国で16万950ユーロ、3位はイギリスで9万5600ユーロ。4位から10位は順にスウェーデン(8万9940ユーロ)、ベルギー(8万5030ユーロ)、日本(8万3890ユーロ)、デンマーク(8万1290ユーロ)、中国台湾(8万1240ユーロ)、オランダ(8万180ユーロ)、シンガポール(7万9260ユーロ)。
中国は1万1469ユーロで28位、韓国は2万7371ユーロで21位、インドは1096ユーロで48位。ランキングの最下位はカザフスタンで、1人あたりの金融資産は613ユーロ。
(チャイナネット)
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