国家統計局はこのほど、全国31の省(区、市)の8月の消費者物価指数(CPI)を発表した。統計によると、25の省で8月のCPI伸び率が前月より縮小。全体で見ると、13の省でCPI伸び率が1%を下回った。
25の省でCPI伸び率が縮小
国家統計局の統計によると、8月の全国CPIは前月より1.3%上昇、伸び率は前月より0.5ポイント縮小し、2015年10月(1.3%)以来の最低水準となった。
地域別に見ると、25の省で8月のCPI伸び率が前月より縮小している。天津市、浙江省、吉林省、新疆ウイグル自治区の4都市は横ばい、海南省と寧夏回族自治区は拡大した。
中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は記者に対し、「物価上昇幅が縮小した原因として、国内外の需要が低いこと、前年の基数が高いこと、消費財の供給が充分であり価格の上昇の力がなく一部食品の価格が大幅に下落したことの3つが挙げられる」と述べた。
13の省で伸び率が1%下回る
31の省のうち、上海市の伸び率は3.0%と最も高く、前月比で0.4ポイント縮小。統計を見ると、上海市のCPI伸び率は2016年3月から6カ月連続で3%台を維持している。陝西省と山西省の伸び率はわずか0.3%で全国最低水準となった。
全体で見ると、上海市、海南省、チベット自治区、天津市を除く省はいずれも8月のCPI伸び率が2%を下回っている。
うち、吉林省、四川省、遼寧省、広西チワン族自治区、河北省、貴州省、福建省、内蒙古自治区、黒竜江省、新疆ウイグル自治区、甘粛省、山西省、陝西省の13の省で伸び率が1%を下回った。
今後、物価の大幅変動はない
今後の物価の動向について、趙錫軍氏は「自然災害があったが、全体的に言って農業生産への影響はそれほど大きくない。秋の農作物の豊作に伴い、供給に大きな問題が生じることはなく、物価は安定し、大幅な変動はない」と分析した。
(チャイナネット)
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