新華網北京9月11日(新華社記者、何瑛)世界経済は失速し、貿易保護は絶え間なく継続しているが、グローバル化はどこに行き、どこからやって来るのだろうか。これらの問題によって、策定者の知恵と各関係者の努力が試されている。先ごろ、閉幕した20カ国・地域グループ(G20)杭州サミットで鮮明なシグナルと構想を発信し、革新的で活力があり、連動する包括的な世界経済を構築し、貿易保護とグローバル化の非科学的な幻想を排除した。
サミットの会期に、一部の国際組織の権威者は貿易保護の傾向は必ず重視されるべきであり、貿易保護のやり方は害があるだけでメリットはないと相次いで表明した。
世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長は、貿易保護行為は害があるだけでメリットはなく、一方的な行為で、且つ伝染し、蔓延している。アゼベド事務局長は次のように説明した。一部の国は貿易の障害を設置することで、輸入を減少させ、貿易における競合で勝利し、本国の利益を保護していると考えている。一方で、輸出を見ると、その他の国はこれに対抗して報復措置を講じ、貿易の障壁を設置することによって、かえって損害を受けている。アゼベド事務局長は全体から貿易保護が一つの経済体にもたらす利益と弊害を見る必要があり、一方的に問題を考慮することは不可能との見解を示した。
特筆すべき点は、一部の発展途上国の経済はかつて輸出を重視し、頼っており、西側先進国は貿易取引の中で強硬な姿勢を取り、何かというと制裁を振りかざして貿易の障壁を堂々と設置し、発展途上国への配慮についても、あまり対応したがらないことだ。
一方で、発展途上国の経済力が絶えず増強するにつれて、発展途上国も次第に経済構造を調整し、経済のモデル転換を推進し、世界経済の「あなたの中に私がいて、私の中にあなたがいる。」という体勢はますます顕著化している。先進国と発展途上国の代表者が必ず対面し、膝を突き合わせて世界経済が直面する各種の課題について討論を行わなければならない。貿易保護とグローバル化の問題が幅広く注目されることは、この動向を反映している。
西側諸国は現在、経済の低迷、移民問題などの多数の深刻な試練への対応で疲弊する中で、グローバル化が崇拝に値するかどうかについて、一部の人々は懸念と恐怖感を抱いている。この動向について、カナダのクリスティア・フリーランド国際貿易相は、保護主義は世界に危害を与えると明確に表明した。
構図と視野を拡大して見ると、グローバル化は未来の発展の一つの潮流になっている。発展途上国にしても、先進国にしても、さらに重要なことはこの情勢に順応することだ。最初にできることは、 いかにして問題を解決し、協力とウィンウィンを実現するかについて、着座して一緒に討論することだ。「南北のバランスの欠如」という視点で見ると、発展途上国と先進国が発展と協力の議題について共同で模索し、協力を阻害する障壁を打ち破ってはじめてウィンウィンを実現できる。
中国が提示する「一帯一路」」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想と創設を推進したアジアインフラ投資銀行などの機関は、世界経済の復興と持続可能な発展に活力とエネルギーを注入し、世界経済の不均衡の問題を解決するために、新しい思考方法を提供している。「一帯一路」建設はともに協議し、ともに建設し、共有する原則に照らして、世界経済の発展の流れに順応し、貿易保護主義を捨て去ることで、より多くの国が協力によって互恵互利を実現し、協力によってウィンウィンを実現する。
(新華社より)
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