新華社北京9月5日 現在開催中の20カ国・地域グループ(G20)杭州サミットは、発展途上国の参加数が最も多いG20サミットにあたる。多国の専門家・学者は中国が今回のサミットで提唱した包括的な発展について称賛し、発展途上国の利益に対する中国の重視及びそのために払われた実際の努力に対し称賛の意を示した。
エジプト・アインシャムス大学(Ain Shams University)中国語中国文学科のセル・アブドラ(音訳)教授は、次のようにみなしている。中国が杭州サミットで包括的な発展を提唱したことは、正に中国が世界の国々と経済協力を強化したいという誠実な願いの具体的な体現だといえる。世界は一つの全体であり、各国は手を携え、互恵・ウィンウィンに基づいた戦略的パートナーシップを発展させるべきだ。これは中国が一部の非G20メンバーであるアフリカ・中東諸国に、熱意をもってサミットへの参加を招いた原因でもある。
ロシア・独立国家共同体(CIS)諸国研究所のVladimir Zharikhin副所長は、次のような見方を示している。中国が今まで獲得してきた発展の成果は注目を集め、正に「世界の工場」から世界の科学技術強国へと変化しつつある。中国は東南アジアやアフリカ、ラテンアメリカなどの発展途上国と積極的に協力を拡大しており、これらの地域の経済への影響力は絶えず拡大し、中国の投資は当地に多くの雇用の機会を創り出し、早急に求められているインフラを提供した。
トルコ人コラムニスト、サデック・ウナイ(音訳)氏は、世界経済の成長の重要なエンジンとして、中国はここ数年、革新と包括的な発展を重視してきた。世界経済の成長が減速し、地域の保護主義や通貨戦争が台頭する大きな背景の下、今回のG20サミットでは包括的な発展をテーマに、金融ガバナンスや保護主義への反対、反マネー・ロンダリングといった多くの重要な議題をめぐって討論が展開され、一度の期待する価値がある盛会だとみなしている。
インドのジャワハルラル・ネルー大学(Jawaharlal Nehru University)国際関係学科のドラ・ヴィラプラサド(音訳)主任は、次のように述べている。世界経済の成長が多くの不確実性に直面する際に中国がG20サミットを開催し、包括的な発展を提起したの意義は重大だ。世界経済、特に発展途上国における経済・社会の発展に対する包括的な発展の重要性は、言わずともわかるだろう。杭州サミットが世界経済のゲームルールを変え、グローバル経済の発展を盛んにするサミットであることを信じている。(参加記者:鄭凱倫、安暁萌、李欣瑩、施春、鄒楽、白純)
(新華社より)
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