米韓が7月に高高度迎撃ミサイルシステム『THAAD(サード)』を在韓米軍に配備することを発表したことで、地域情勢に急激な緊張をもたらしたことについて、中国共産党中央党学校国際戦略研究所の高祖貴副所長は、「アメリカは北東アジアでの軍事的存在を誇示するため、アジア太平洋地域におけるミサイル迎撃システムを構築しようとしている」と分析した上で、中国はそれに戦略的、外交的および軍事的レベルで多角的かつ全方位に対応する余裕があると述べました。
高副所長は「アメリカは北東アジアで軍事力を強化するため、朝鮮半島での軍事的配置を通じ、アジア太平洋地域における迎撃ミサイルシステムを完備させようとしている。このような行動は北東アジア、特に中国の戦略的安全に脅威をもたらす」と指摘しました。
高副所長はまた、韓国でのTHAAD配備は、中国だけでなく、ロシアの戦略的安全も脅威を受けることになるとし、中国とロシアが戦略的な協調を強化する可能性や、共に対策を講じる可能性を示唆しました。
(中国国際放送局)
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