新華網北京7月7日 (記者/靳若城)外交部の洪磊報道官は6日、中国が南中国海において保有する歴史的な権利は『国連海洋法条約』を含む国際法で保護されており、これを否定することはできないと述べた。
当日の定例記者会見で、フィリピンは南中国海仲裁案の訴求で中国の歴史的な権利の主張は『国連海洋法条約』と合致しないと指摘したが、これについてどう反応するか、という質問があった。
洪磊報道官は次のように述べた。中国が南中国海で保有する歴史的な権利は『国連海洋法条約』と矛盾しない。第一に、歴史的な権利は通常の国際法の概念になる。条約の規定は全ての海洋法の規則について記述しているわけではない、対照的に条約で規定していない部分は通常の国際法を適用することを明確に定めている。第二に、条約自体はそれ以前に形成され、継続的に主張されてきた歴史的な権利を排斥しておらず、条約で多数の箇所に「歴史的な入り海」、「歴史的所有権」などを提起していることは、明らかに歴史的な権利への尊重だと言える。
洪磊報道官はさらに次のように指摘した。中国の南中国海における歴史的な権利は歴史の過程で確立されたもので、十分な歴史及び法理的な依拠がある。『国連海洋法条約』を含む国際法で保護されており、これを否定することはできない。「仲裁裁判所はこれに対して管轄権がなく、むやみに論評できない。」
(新華社より)
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