中国は今年のG20で初めて議長国を務める。貿易と投資の利便性を高め、貿易保護主義に反対、多国間貿易の発展を推進する。世界に多くの公共財を提供し、世界の貿易と投資の成長促進を図る。
G20貿易大臣会合が7月9~10日に上海で開かれる。会議では、G20加盟国の貿易担当大臣がグローバル貿易と投資の成長について話し合う。G20貿易投資ワーキング グループの第3回会議も、7月6~7日に上海で開かれる。
中国商務部の王受文副部長は、6月30日のG20貿易大臣会合記者会見で、「中国は貿易と投資の利便性を高め、貿易保護主義に反対、多国間貿易の発展を推進する。世界に多くの公共財を提供し、世界の貿易と投資の成長を促進、世界経済の安定を図る」と述べた。
また、「今回の会議を通じて、世界の貿易と投資の成長に向け安定的な道筋をつける」と強調。「中国はG20で初めて議長国を務めるが、貿易大臣会合を通じて世界の貿易と投資に多くの公共財を提供する方針」だとしている。
今回のG20貿易大臣会合では、G20の貿易と投資をめぐる枠組みの構築、世界貿易の成長促進、多国間貿易の支援、投資政策の協調と協力促進、包摂的で調和がとれた世界のバリューチェーンの整備など、5つの議題について議論する。
王受文副部長は、5つの議題についてはすでに合意形成が進んでいるとし、会議の実効性を高めるために中国の構想と主張も示していると述べた。具体的には、【1】貿易大臣会合の定期開催に同意し、G20貿易投資ワーキング グループを設立。そのうえで、G20の貿易と投資の枠組み構築を強化し、制度を確立する。【2】G20世界貿易の成長戦略策定について討議し、グローバル貿易の成長を促進する。【3】多国間貿易を支援し、G20での「貿易円滑化協議」の早期承認を推進、地域貿易協定の透明性を高める。【4】G20貿易大臣会合でクロスボーダー投資を検討事項に組み入れ、G20での対策決定を推進、グローバル投資を促進する。【5】包摂的で調和がとれた世界のバリューチェーンの整備を促し、世界経済の回復と成長に新たなチャンスと原動力をもたらす。――と、主張した。
王受文副部長は、貿易と投資は経済の成長エンジンだが、ここ2年の情勢は不透明だと指摘。G20は貿易 投資の両面で何らかの役割を果たし、世界の経済成長に寄与できるはずだとしている。
(チャイナネット)
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