新華網北京6月15日（新華社記者/柳丝）中国外交部はこのほど、二国間の交渉を通じて中国とフィリピンの南中国海の関係紛争解決の堅持に関する声明を発表した。声明は南中国海問題の是非善悪を世界に全方位的に説明し、中国側の善意を表明すると同時に「中国はフィリピンに仲裁手続きの推進という誤った行為を即時に停止し、二国間の交渉を通じて中国とフィリピンの南中国海における関係紛争を解決する正しい道に戻るように勧告する。」ことを 旗幟鮮明に打ち出した。
トラの首に鈴をつけた人こそ、その鈴を取りはずすことのできる人だ。世論は一方的な仲裁の推進は、南中国海問題をより一層、複雑化させるだけでなく、且つ中国とフィリピンの関係を「袋小路」に向かわせるリスクがあると受け止めている。フィリピンは中国とフィリピン関係の大局を維持する見地から、仲裁手続きの推進を早急に停止することが賢明な策だという見方が一般的だ。
周知の通りに、二国間交渉を通じて中国とフィリピンが南中国海の関係紛争を解決することは、中国政府の一貫した政策であり、中国とフィリピンとの間で到達した明確な共通認識でもある。フィリピンは一方的に仲裁を提起し、中国とフィリピンとの間の一連の共通認識に背いただけでなく、『南中国海各方面行為宣言』の承諾に違反し、『国連海洋法条約』を含む国際法にも適合しない。これは中国側の「南中国海仲裁」における立場が世界の数十の国から支持を獲得するに相応しい理由でもある。米国、英国、ロシア、アルゼンチンなどを含む多数の国の国際法の専門家は仲裁を「受け入れない、参加しない」という中国のやり方は合理的で、交渉こそが紛争問題を解決する正しい道だという見解を相次いで表明している。
簡単に言えば、法理にしても、信義にしても、仲裁そのものは反論や検証に耐えられず、できる限り早く是正することが後の祭りになるのを防ぐ方法だ。
（新華社より）
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