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新華網北京6月8日（新華社記者/鄧茜）中国人民大学の国際貨幣研究所理事兼副所長の向松祚氏は先日、第２回中英起業家サミット期間中に新華社記者のインタビューに応じた際、英国が中国の金融機関に開放の程度を高めて、中国の金融機関をシティ・オブ・ロンドン（Ｃｉｔｙ ｏｆ Ｌｏｎｄｏｎ）により溶け込ませてこそ初めて、ロンドンでの人民元オフショアセンターの建設がよりスムーズに運ぶだろうとの見方を示した。
向氏は次のように語った。中英の金融協力は日増しに活発化し、英国は人民元オフショアセンターの発展に対し一貫して非常に積極的で、ロンドンの金融センターにおける人民元の地位がたいへん重要だとみなしている。しかし、ロンドンのオフショア 市場の良好な進展を獲得させるには、英国側が中国の金融機関にさらに開放するべきで、中国の金融機関をより深いレベルまでシティ・オブ・ロンドンに溶け込ませる必要がある。現在、多くの大手国有商業銀行や保険会社がロンドンに進出しているが、依然として多くの制限に直面している。銀行業を例にとると、個別の銀行しか支店となる資格を得ることができず、これが人民元業務の発展にとって妨げになっている。
向氏は次のようにみなしている。中国資本の銀行により大きな空間を与え、現地で人民元業務を従事させることは、現地の雇用拡大に役立ち、また中国資本機関へのサービスがしやすくなることから、英国側はこの面で中国資本の金融機関により多くの便宜を与える必要がある。人民元の国際化は主に依然として中国の金融機関による推進に頼らねばならず、これはリスクの合理的な管理・コントロールに役立つ見通しだ。もちろん、これには中国の金融機関が国際化した金融機関に発展することが求められる。
向氏は、一国の通貨はその国の最大の貿易パートナーの通貨と最も緊密な関係があるのは、経済にとって最も有利だ。中国は現在すでに非常に多くの国々、例えば東南アジア諸国などにおける最大の貿易パートナーで、人民元エリアを形成することができれば、これらの国々の通貨の安定に役立つだろうとの見方を示している。
（新華社より）
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