6月7日、中国国務院の李克強総理は北京の人民大会堂で中国へ第8回中米戦略・経済対話及び第7回中米人文交流ハイレベル協議に出席する米国のケリー国務長官及びジェイコブ・ルー財務長官と会見した。 新華社記者 姚大偉 撮
新華網北京6月8日(記者/劉華、劉紅霞)中国国務院の李克強総理は7日午後、人民大会堂で第8回中米戦略・経済対話及び第7回中米人的・文化的交流ハイレベル協議に出席するため訪中した米国のケリー国務長官とジェイコブ・ルー財務長官と会見した。
李総理は、中米が国交を樹立して数十年にわたり、二国間の関係は苦労の試練を経て前進・発展し、各分野の交流や協力、利益の融合は絶えず深まり、両国間の共通の利益は食い違いよりもはるかに大きいと表明した。
李総理は、次のように指摘した。中米の経済貿易関係は日増しに密接になっており、昨年の二国間貿易額と双方向の投資ストックはいずれも過去最高となり、中国は初めて米国最大の貿易パートナーになった。我々は米国側と経済貿易協力を深め、互恵・ウィンウィン且つハイレベルな二国間投資協定を達成することを目指したい。
李総理は、中米の協力のボリュームは大きく、その分野は広く、協力のプロセスにおいていくらかの問題が現れるのは正常な現象だ。肝心なのは協力の大局と主流に着眼し、経済貿易摩擦を適切に処理することだと強調した。
李総理は、さらに次のように述べた。人民元には切り下げが今後も継続する基盤はない。中国は「貨幣戦」をするつもりはなく、「貿易戦」により輸出を刺激するつもりもなく、人民元為替レートの合理的な均衡水準での基本的安定を保つ能力がある。
李総理はまた、中国側は米国側と20カ国グループ(G20)の関連協力について意思疎通を強化し、年内に行われる杭州サミットでプラスの成果を獲得できるよう推進していきたいと表明している。
ケリー国務長官とジェイコブ・ルー財務長官は次のように表明した。今回の対話と協議は成果に富んだもので、関連のメカニズムは米中の交流・協力を深め、食い違いを適切に処理するのに役立つことを明らかにしている。米国側は中国側が改革開放を堅持し、過剰生産能力を自主的に解消することを称賛し、二国間の投資協定交渉を積極的に推進し、G20の枠組み内で中国側との協力を緊密にしていきたい。
(新華社より)
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