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香港と台湾の大学入試:名門校は狭き門で各方面に重圧がかかる
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-06-08 13:43:27 | 新華網 | 編集: 张一

   新華網北京6月8日  今年も年に一度の「高考」(大学入試)のシーズンを迎える。香港と台湾地区の大学入試はどうなっているのだろうか。学生のどんな能力を試すことに重点を置いているのか。受験生は重圧にどのように対処しているのだろうか。

 

   香港と台湾の「高考」は何が試されるのか

   毎年4と5月に実施される香港の「高考」、即ち香港中等教育修了証書(DSE)試験で、香港の受験生は中国語、英語、数学及び一般教養の4つの必修科目、高校の教科、応用学習教科及びその他の言語の中から選んだ2~3科目の選択科目を受験しなければならない。DSE試験の成績はまた、学生生活に対する日常的な評価となる「内申書」が15%~30%の割合を占める。

   2002年以降、台湾地区は「多元化入学」プランを採用している。学生の負担を軽減するため、大学は学生募集で主に「学力試験」と「指考」を依拠とし、「繁星計画」(都市部と地方との格差縮小が目的)、「推薦選抜入学」、「特殊な肩書きの学生優待入学」などの他の手段も組み合わせ、学生が順調に入学できるようにサポートしている。

 

   名門校は狭き門

   統計によると、香港は毎年、大学入試の出願者数が数万人に上るが、香港の大学が年間に授与できる学位はわずか1万5千ほどだ。淘汰率は高く、且つ1カ月余りの長期に及ぶDSEの試験サイクルも受験生の受験への心理的重圧を大幅に増幅させている。

   全体を見ると、香港DSE試験の総合評価システムは全面的で、学生の資質と能力の評価を重視しており、学生が自身の得意分野と志向に応じて科目を選択し、スムーズに学習できるようになっている。さらに、DSE試験は年に1回だが、香港の各大学は基本的に異なる学年の成績を統合して受け入れ、過去1~2年以内の成績が有効であるため、合格の条件は幅広い。

   ここ数年は、台湾大学のような名門校は依然として難度が高く、「指考」の成績順位が公表された後、各科目の成績トップの学生はメディアで大きな話題になる。

 

   学生と保護者の両方が大学受験に臨む

   香港メディアの報道によると、今年の香港DSE試験を前に実施された香港の受験生重圧調査で、現役受験生の重圧は平均7点で、1割強の受験生が重圧が大きすぎると認識している。主なプレッシャーは時間不足、試験当日の状態、将来の進路への心配、保護者の期待などによる。

   受験は学生だけでなく、保護者も試される。あるメディアは台湾で大学に進学することは「十分に容易」だと揶揄している。業界関係者は次のように説明した。台湾の「多元化入学」は「多钱入学」(お金を積んで入学する)方式に変わったからだ。「多元化入学」は受験生の負担を軽減できたところか、この部分の負担が保護者に転嫁された。 個人で申込む出願費用は1回につき1,500元(ニュー台湾ドル、以下同じ)で、学生は6回、出願すると9,000元になる。一部の雑費と各大学の筆記試験、面接試験に参加するための交通費、宿泊費は含まない。保護者が学生に付き添い、1日に南北の受験会場に奔走し、2~3万元を出費することも日常茶飯事だ。(作者:劉曦文、蔡啸天)

   

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香港と台湾の大学入試:名門校は狭き門で各方面に重圧がかかる

新華網日本語 2016-06-08 13:43:27

   新華網北京6月8日  今年も年に一度の「高考」(大学入試)のシーズンを迎える。香港と台湾地区の大学入試はどうなっているのだろうか。学生のどんな能力を試すことに重点を置いているのか。受験生は重圧にどのように対処しているのだろうか。

 

   香港と台湾の「高考」は何が試されるのか

   毎年4と5月に実施される香港の「高考」、即ち香港中等教育修了証書(DSE)試験で、香港の受験生は中国語、英語、数学及び一般教養の4つの必修科目、高校の教科、応用学習教科及びその他の言語の中から選んだ2~3科目の選択科目を受験しなければならない。DSE試験の成績はまた、学生生活に対する日常的な評価となる「内申書」が15%~30%の割合を占める。

   2002年以降、台湾地区は「多元化入学」プランを採用している。学生の負担を軽減するため、大学は学生募集で主に「学力試験」と「指考」を依拠とし、「繁星計画」(都市部と地方との格差縮小が目的)、「推薦選抜入学」、「特殊な肩書きの学生優待入学」などの他の手段も組み合わせ、学生が順調に入学できるようにサポートしている。

 

   名門校は狭き門

   統計によると、香港は毎年、大学入試の出願者数が数万人に上るが、香港の大学が年間に授与できる学位はわずか1万5千ほどだ。淘汰率は高く、且つ1カ月余りの長期に及ぶDSEの試験サイクルも受験生の受験への心理的重圧を大幅に増幅させている。

   全体を見ると、香港DSE試験の総合評価システムは全面的で、学生の資質と能力の評価を重視しており、学生が自身の得意分野と志向に応じて科目を選択し、スムーズに学習できるようになっている。さらに、DSE試験は年に1回だが、香港の各大学は基本的に異なる学年の成績を統合して受け入れ、過去1~2年以内の成績が有効であるため、合格の条件は幅広い。

   ここ数年は、台湾大学のような名門校は依然として難度が高く、「指考」の成績順位が公表された後、各科目の成績トップの学生はメディアで大きな話題になる。

 

   学生と保護者の両方が大学受験に臨む

   香港メディアの報道によると、今年の香港DSE試験を前に実施された香港の受験生重圧調査で、現役受験生の重圧は平均7点で、1割強の受験生が重圧が大きすぎると認識している。主なプレッシャーは時間不足、試験当日の状態、将来の進路への心配、保護者の期待などによる。

   受験は学生だけでなく、保護者も試される。あるメディアは台湾で大学に進学することは「十分に容易」だと揶揄している。業界関係者は次のように説明した。台湾の「多元化入学」は「多钱入学」(お金を積んで入学する)方式に変わったからだ。「多元化入学」は受験生の負担を軽減できたところか、この部分の負担が保護者に転嫁された。 個人で申込む出願費用は1回につき1,500元(ニュー台湾ドル、以下同じ)で、学生は6回、出願すると9,000元になる。一部の雑費と各大学の筆記試験、面接試験に参加するための交通費、宿泊費は含まない。保護者が学生に付き添い、1日に南北の受験会場に奔走し、2~3万元を出費することも日常茶飯事だ。(作者:劉曦文、蔡啸天)

   

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