長征4号ロケットは30日午前11時17分、資源探査衛星「資源3号02」を、轟音と共に宇宙に送り込んだ。人民日報が伝えた。
この衛星は、ただの衛星ではない。これは中国初の高分解能立体測量作業衛星で、軌道に乗り「兄弟」である「資源3号01」と合流後、中国独自の民間用立体測量ネットワークを構築する。
測量衛星は、突発的災害の「調査員」だ。航空機は天気や航空交通管制の影響を受けるため、好きな時に飛べるわけではない。だが衛星には制限がない。測量の第一線で働く陝西省測量地理情報局の楊宏山局長は「災害発生時、すぐに被害状況を把握したければ、衛星で現場の映像資料を取得するしかない」と語る。
測量衛星は、都市建設の「監督者」だ。都市化の発展に伴い、都市の用地の秩序なき拡張、農作地の占有などの現象が多発する。楊宏山局長は「資源3号で都市の映像を取得し、都市の輪郭を描き出し、境をはっきりさせることで管理を規範化できる。無人機もしくは有人機で都市の映像を集めるならば、コストが高く効率が悪い」と語る。
測量衛星は「指示灯」であり、オンライン地図と測位サービスで広く活用できる。人々が携帯電話でオンライン地図 ナビゲーションを利用する際にも、資源3号は静かに貢献している。資源3号が提供するリアルタイム映像サービスは、地図データの更新時期を大幅に短縮し、地図データの正確性を高め、地図の生産コストを削減する。国家測量地理情報局衛星測量応用センターの唐新明副センター長は、「資源3号は毎日、どこで道路が敷設され、橋が架設されているかを発見し、これらの情報を企業にフィードバックする。現場の要員による調査を経て、最終的にユーザーの携帯電話のオンライン地図がリアルタイムで更新される」と説明した。
(人民網日本語版)
関連記事: