新華網北京6月2日 中国の南中国海漁民が生活の頼りにする漁業資源を保護し、漁民の伝統的な漁業利益を守るため、中国漁業協会はフィリピン共和国が一方的に提起した南中国海仲裁案について、次のように厳粛な声明を出す:
一、この仲裁案が関与する関連の海域は、中国漁民が何代にもわたって生活の頼りとしてきた伝統的な漁場だ。関連の裁決は、中国漁民の南中国海での合法的な生産権利を侵害し、また数百万人の中国漁民の日常生計に深刻な影響を及ぼす恐れがある。中国漁民の利益代表機関として、中国漁業協会はこの仲裁案に対し非常に注目し、中国の漁業資源と漁民権益を侵害するいかなる行為も絶対に受け入れず、承認しない。
二、南中国海諸島は古来より中国の領土で、中国は南中国海諸島の真の持ち主だ。いかなる国や機関、個人も、中国漁民の捕獲の権利を含め、中国の南中国海における領土主権や海洋権益を否定し、変える権利はない。
三、中国漁業協会はフィリピンが一方的に提起した仲裁に対する中国政府の反対立場を揺ぎなく支持する。フィリピン及び仲裁裁判所のあるゆる行為は、中国とフィリピンが交渉を通して関連の紛争を解決する協議に違反し、『南中国海各方面行為宣言』(DCO)に違反し、そして『国連海洋法条約』及びに中国が2006年に『条約』規定に基づいて行った排除性声明に違反する。これにより、仲裁裁判所はこの件についての審理や仲裁を行う資格はない。よって、関連の裁決結果は不法且つ無効であり、拘束力はない。中国漁業協会と中国漁民はこの件をあえて取り上げないことにする。
中国漁業協会
2016年6月1日
(新華社より)
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