新華網北京5月26日 (記者/靳若城)中国外交部の華春瑩報道官は25日、定例記者会見で米国が南中国海の軍事力の配置を絶えず強化すること自体が軍事化であり、火薬箱に引火する恐れがあると述べた。
ある記者が次のように質問した。報道によると、中国メディアは米国がベトナムを引き込み、中国を牽制することは、南中国海情勢を複雑化させ、地域衝突の火薬箱に引火する恐れがあると評した。これに対し、米国のケリー国務長官は24日、中国の東中国海と南中国海での動きは火薬箱に引火する恐れがあり、中国の一方的な埋め立てと島礁の軍事化行為を慎重に行うことを望むと述べた。中国はこれに対しどのように反応するか。
華春瑩報道官は次のように指摘した。「私は関係報道に注目している。」米国は2010年から「アジア太平洋リバランス」戦略に着手し、フィリピンは2012年に黄岩島事件を起こし、2013年1月に一方的に南中国海仲裁案を提起したが、中国は島礁建設を2013年末にはじめて開始した。且つ、不法に占拠された中国の島礁で建設した国とは異なり、中国は最後に動いた国であり、且つ自国の島礁に建設している。中国が講じる行動は全て自国の主権と正当かつ合法的な権益が損なわれないように保護するためであり、完全に自国の主権範囲内の事柄であり、筋が通っている。
華春瑩報道官はさらに、次のように指摘した。米国は南中国海の軍事力の配置を絶えず強化し、先端の艦艇と軍用機を派遣し、中国に継続して高頻度の接近した軍事的偵察を行っている。且つ、同盟国、又はパートナーに、南中国海で即効性のある極めて強力な「合同軍事演習」と「共同巡航」を実施するように再三、圧力をかけている。これこそが軍事化であり、火薬箱だと言える。
(新華社より)
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