中国科学院上海生命科学研究院、栄養科学研究所の郭非凡教授の説明によると、BTG1遺伝子は、哺乳動物の各組織に幅広く分布し、多発性硬化症、乳腺がん、前列腺がんなどの一部の疾病の発症過程を調節する働きがある。先ごろ、研究を通じてBTG1遺伝子の働きは肝臓がん患者の肝臓で著しく低下し、肝臓がんの発生は脂肪肝の進行と関連性があることがわかった。これはBTG1遺伝子と脂肪肝に関係がある可能性を示唆している。
郭非凡教授は近年は非アルコール性脂肪肝炎の患者が急増し、よく見られる肝臓病の一つになっており、肥満、2型糖尿病などのメタボリック・シンドロームと密接に関係すると指摘した。郭非凡教授らの研究によって、BTG1遺伝子の関連生理機能は、脂肪肝の発症メカニズムと治療を把握するための新しい発想になることがわかった。
(新華社より)
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