新華網北京5月23日(記者/何瑛)「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の提案が提起・実施されてから3年近くにわたり、この提案の進展が多方面から注目を集めている。中国社会科学院世界経済・政治研究所国際戦略研究室の薛力主任は近ごろ新華社記者のインタビューに応じた際、建設の成果はとても多かったが、依然として継続的な努力が必要だとみなしていた。
まさに中国政府の高官が最近表明したように、「一帯一路」建設の始まりは順調で、そのスタートが良好だったので、一連の重要な早期収穫を獲得した。薛主任は、「一帯一路」の提案が実施されてから3年近くにわたり、中国側は重点的で、プロジェクトを有し、期限のある方法を講じており、具体的な成果はすでに多く、パキスタン、カザフスタン、ロシア、ラオス、カンボジアなどの国ではいずれも実施中のプロジェクトがあると指摘する。薛主任は「客観的に見てすでに成果がありました。これは問題ありません」、「しかし、考慮する必要があるのは、これが長期的な提案だということです。」と語っている。
薛主任は次のように強調した。長期的な提案であるため、「一帯一路」建設実施のプロセスにおいては、第一に、長期的な見方や忍耐強さが必要であること。第二に、沿線諸国を第一とし、互いに協力し合うことといった2点について必ず従わねばならない。具体的な協力プロジェクトを確定する際には、相手国の意見や提案を多く聞き取り、プロジェクトのニーズの一致を確保して、相手のより多くの希望を体現させるべきだ。
「ハード面でのエンジニアリング(hard engineering)」プロジェクトの協力以外にも、薛主任は、文化交流分野といったソフトパワーの面でも大いに力を発揮することができ、法律制度、会計制度及び比較的優位性のある分野を含めていずれもより多くの交流を行うことが可能だ。また、人材育成の面でもそのための力や投入を増やすべきで、こうすることで相互理解と意思疎通を増進することができ、双方の往来にも有利となるだろうとみなしている。
(新華社より)
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