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偽物が日本を横行、「日本神話」を破壊
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-05-19 11:12:48 | チャイナネット | 編集: 吴寒冰

 日本製品は80、90年代から現在まで、優れた性能と信頼できる質により、「良心的な製品」「信頼できる製品」の代名詞になった。世界各国が偽造騒動に巻き込まれるなか、「メイド・イン・ジャパン」は多くの人にとってブランド・質・信頼の象徴とされている。日本新華僑報網が伝えた。

 しかし「メイド・イン・ジャパン」の信頼神話は現在、多くの偽造事件によって崩壊しつつある。日本メディアが近年伝えた事件を整理すれば、偽物が日本の各業界にはびこっていることが分かるだろう。

 周知の通り、日本は地震などの自然災害が多発する国であり、建築工事の質に対して極めて厳しい要求を突きつけている。ところがこの重要な分野でも、偽造問題が発生したのだ。羽田空港滑走路の地盤改良工事を担当する東亜建設工業は、施工中にデータを改ざんし、国土交通省に虚偽報告をしていたのだ。

 三井住友建設が開発する横浜市都筑区の大型マンションは昨年10月、手抜き工事が原因で傾斜した。業界大手の旭化成建材が再審査を受けた2376件の建設工事のうち、266件にデータの改ざん・流用などが見つかった。

 食品と医薬品の安全は、何よりも重要だが、日本では偽物問題が生じている。しゃぶしゃぶチェーン「木曽路」は、3店舗で無銘柄の安い牛肉を「松阪牛」や「佐賀牛」と偽っていたことを認めた。三重県四日市市の米穀卸業者は、中国産の米を国産米に混入し販売していた。責任者は最終的に、刑罰を下された。

 東芝も長期的に、粉飾決算を行っていた。他にも最近、三菱自動車による不正が明らかになった。偽物が蔓延し、「メイド・イン・ジャパン」が信頼の危機を迎えている。

 日本で偽物が蔓延しているが、これは現在の社会の雰囲気と関連している。日本人は信頼を重んじるというイメージがあるが、この品質は「汚染」されている。

 日本経済は低迷を続けている。安倍政権は「アベノミクス」を推進しているが、その効果は微々たるものだ。景気低迷の圧力を受け、暮らしが苦しくなっている。利益を追い求めようとする人を、道徳で縛れないようになった。

 現在の日本は、「功利的な時代」に入ったとされている。経済の利益は顧客の信頼よりも優先され、企業の中心的な目標になろうとしている。

 偽物の横行は、「日本の自信」の喪失とも関連している。日本の民俗学者・宮本常一は『庶民の発見』の中で、「おれのやった仕事が少々の水でくずれるものかという自信が、雨のふるときにはわいてくるものだ」としている。この言葉は、昭和日本の自信の精神を鮮やかに描き出している。

 このような精神は、日本の国力の低下とともに失われつつある。十分な自信がなければ、さまざまな違法行為がはびこる。

 日本の不正に対する処罰は厳しく、不正が発覚した当事者は追及と制裁を免れない。しかし現在の複雑な社会状況、信頼不在の環境により、日本の偽造事件がこれにて終了とはいかなそうだ。さらに大きな問題が発覚するかもしれない。

 

(チャイナネット)

 

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偽物が日本を横行、「日本神話」を破壊

新華網日本語 2016-05-19 11:12:48

 日本製品は80、90年代から現在まで、優れた性能と信頼できる質により、「良心的な製品」「信頼できる製品」の代名詞になった。世界各国が偽造騒動に巻き込まれるなか、「メイド・イン・ジャパン」は多くの人にとってブランド・質・信頼の象徴とされている。日本新華僑報網が伝えた。

 しかし「メイド・イン・ジャパン」の信頼神話は現在、多くの偽造事件によって崩壊しつつある。日本メディアが近年伝えた事件を整理すれば、偽物が日本の各業界にはびこっていることが分かるだろう。

 周知の通り、日本は地震などの自然災害が多発する国であり、建築工事の質に対して極めて厳しい要求を突きつけている。ところがこの重要な分野でも、偽造問題が発生したのだ。羽田空港滑走路の地盤改良工事を担当する東亜建設工業は、施工中にデータを改ざんし、国土交通省に虚偽報告をしていたのだ。

 三井住友建設が開発する横浜市都筑区の大型マンションは昨年10月、手抜き工事が原因で傾斜した。業界大手の旭化成建材が再審査を受けた2376件の建設工事のうち、266件にデータの改ざん・流用などが見つかった。

 食品と医薬品の安全は、何よりも重要だが、日本では偽物問題が生じている。しゃぶしゃぶチェーン「木曽路」は、3店舗で無銘柄の安い牛肉を「松阪牛」や「佐賀牛」と偽っていたことを認めた。三重県四日市市の米穀卸業者は、中国産の米を国産米に混入し販売していた。責任者は最終的に、刑罰を下された。

 東芝も長期的に、粉飾決算を行っていた。他にも最近、三菱自動車による不正が明らかになった。偽物が蔓延し、「メイド・イン・ジャパン」が信頼の危機を迎えている。

 日本で偽物が蔓延しているが、これは現在の社会の雰囲気と関連している。日本人は信頼を重んじるというイメージがあるが、この品質は「汚染」されている。

 日本経済は低迷を続けている。安倍政権は「アベノミクス」を推進しているが、その効果は微々たるものだ。景気低迷の圧力を受け、暮らしが苦しくなっている。利益を追い求めようとする人を、道徳で縛れないようになった。

 現在の日本は、「功利的な時代」に入ったとされている。経済の利益は顧客の信頼よりも優先され、企業の中心的な目標になろうとしている。

 偽物の横行は、「日本の自信」の喪失とも関連している。日本の民俗学者・宮本常一は『庶民の発見』の中で、「おれのやった仕事が少々の水でくずれるものかという自信が、雨のふるときにはわいてくるものだ」としている。この言葉は、昭和日本の自信の精神を鮮やかに描き出している。

 このような精神は、日本の国力の低下とともに失われつつある。十分な自信がなければ、さまざまな違法行為がはびこる。

 日本の不正に対する処罰は厳しく、不正が発覚した当事者は追及と制裁を免れない。しかし現在の複雑な社会状況、信頼不在の環境により、日本の偽造事件がこれにて終了とはいかなそうだ。さらに大きな問題が発覚するかもしれない。

 

(チャイナネット)

 

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