韓国化粧品の中国輸出が250%増、百度やタオバオの検索数でInnisfreeがトップに
韓国の流行文化や観光業が成長するにしたがい、韓国の美容やファッションに対する中国人消費者の需要も急激に増加しているが、欧州ブランドにとっては大きな脅威である。
関連データによると、韓国化粧品は昨年、中国市場への輸出量を250%も増加させた。中国の輸入化粧品の4分の1近くを占める。これに伴い、中国美容製品市場における欧州ブランドのシェアは縮小している。2014年のデータでは、スキンケア分野の欧州ブランドのシェアは4.8%ダウンし、コスメ分野でも3.8%下げている。
ニューヨーク大学のマーケティング調査会社「L2」の最新レポートによると、中国市場において韓流スターや韓流ドラマの影響力は拡大を続けており、これが韓国のスキンケア化粧品ブランド急成長の主因の一つとなっている。
Laneigeは2008年より、韓流スターのソン・ヘギョをイメージキャラクターにして宣伝活動を続けてきた。そして最近、彼女が主演するテレビドラマ「太陽の末裔」が大ヒットし、口紅などLaneigeブランドの商品が急激に売上を伸ばした。またInnisfreeも中国市場で最も人気のある韓国化粧品ブランドの1つである。2015年、Innisfreeが展開したイ・ミンホとユナが出演する広告「Summer Love」が大好評を博した。
L2の分析によれば、興味深いことに欧州ブランドも頻繁に韓流スターを宣伝に起用している。しかし韓国ブランドは技術面で一定の優位性を確保している。
L2の統計調査「2015年タオバオで最も検索されたブランド トップ10」
調査報告のデータによると、Kiehl's、Estee Lauder、Sephora、Lancome、Clinique、L’orealなどの欧米ブランドを抑え、タオバオで最も検索された化粧品ブランドはInnisfreeだった。また韓国のスキンケアブランドのSulwhasooも8位にランクインした。
Innisfreeの成功の要因は、中毒性のある有名人広告だけでなく、根気強いテクニカルな努力もある。同ブランドは、Tmall.comとブランド公式ウェブサイトを使ったeコマースを通じて顧客体験を増やし、ウェイボーやQQ、アリペイで会員を増やした。
また韓国ブランドがウェイボーで話題になるのは、他ブランドの42倍である。Lanegeはウェイボーで優位性を持つブランドであり、他のどの化粧品ブランドより月平均の注目度が高い。
タオバオやTmallにおいてInnisfreeとLanegeは、最も多く検索される化粧品ブランドの上位にランクインしており、Innisfreeが1位、Lanegeが6位だった。韓国ブランドでは他にもEtude HouseとThe Face Shopがそれぞれ11位と12位だった。韓国のスキンケアブランドは全体的に成長を見せており、トップ10圏外だった韓国ブランドのランクインも時間の問題だと思われる。
(チャイナネット)
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