アナリストは、「アパレルブランドがデザイナーとコラボする場合、そのブランドの美的センスと流行への敏感度が試される。次にデザイナー アーティストあるいは有名ブランドとの人脈が必要となる。さらに、マーケティング方法と通常時のブランド経営も大切だ」と指摘する。消費者にとって、コラボ作品の最大の魅力は、有名ブランドや有名デザイナーの服を安く手に入れられること。また、ゲーム感覚でファッションイベントに参加することを楽しんでいる人もいる。KAWSのブランドの服は米国ではいずれも1千元以上するが、今回のユニクロのTシャツの価格はそのわずか10分の1だ。
▽ネットで2倍の価格で転売
微信や微博(ウェイボー)では2日、多くのショップが「UNIQLO x KAWS 2016 UT COLLECTION」の写真を大々的に打ち出し、ネット最安値などと宣伝していた。しかしその価格はユニクロの店頭価格を50% 100%上回る。あるショップは新浪微博に、「現品あり ネット最低価格」と宣伝し、タオバオショップのリンクを貼っていた。リンクをクリックすると、コラボTシャツのほとんどのデザインがそろっており、価格はどれも149元。微信のあるショップでは、同じTシャツが199元で売り出されていた。しかも、「すぐに299元に値上がりする。在庫が少なくなるにつれ、さらなる値上げも予想される」という。あるショップの店員は、「Tシャツは発売当日にまとめ買いした。今も店頭にあればあるだけ購入している」と語る。
こうした転売目的のまとめ買いが増える一方で、一般の消費者はTシャツが手に入らない事態となっている。あるネットユーザーは「KAWSのコラボTシャツを買おうとしたが、3店舗回っても買いたいTシャツが手に入らなかった」とコメント。また、ほかのネットユーザーは「Tシャツをたくさん購入し、崇拝するKAWSと、終了してしまったブランドOriginal Fakeに敬意を表したい」とコメントした。
(人民網日本語版)
関連記事: