人気製品の製造と販売は、マーケティングの常套手段だ。アパレルブランドは人気デザイナーとのコラボによって、多くの注目を集めると同時に、ブランドの芸術的センスを高めることができる。5月1日、ユニクロがニューヨークの現代アーティストKAWS(カウズ)とコラボした限定Tシャツが各店舗で発売され、北京や上海では長蛇の列ができ、好調な売れ行きとなった。しかしその翌日、これらのTシャツは微信(WeChat)や淘宝網(タオバオ)などの電子商取引(EC)プラットフォームで約2倍の価格で転売されていた。北京商報が伝えた。
▽ユニクロ、2カ月間で2回のコラボ
ユニクロは最近、コラボTシャツを頻繁に販売している。前回は約2カ月前、エルメスの元デザイナーであるクリストフ ルメールとのコラボTシャツで、すぐに完売した。今回のコラボTシャツは、発売前からネット上ですでに「予約」スレッドが立ち上がり、その価格はユニクロの店頭価格99元(1元は約17円)の倍以上に膨れ上がっていた。
ユニクロとKAWSのコラボTシャツは、発売当日から大人気となった。店の外には長蛇の列ができ、店内でも限定Tシャツを抱えた人々がレジの前で列を作った。ユニクロの規定で、コラボTシャツの購入は1人10着まで、店内にいられる時間は1回あたり5分間までと制限された。午後になっても、北京のユニクロ三里屯店前には長い列ができ、一部のサイズが売り切れた、あるいは完売したTシャツも多かった。
コラボTシャツ発売の翌日、「微商(微信を利用して商品の販売 宣伝を行う人)」たちは店頭価格の2倍の値段で同Tシャツを売り出していた。しかも、この値段は将来的に3 5倍に跳ね上がるという。