新華網北京5月10日 中国税関総署が8日に公表したデータによると、4月の中国の輸出は前年同期比で4.1%増加したが、輸入は5.7%減少し、3月と比べて大幅に減少し、市場予測を下回った。外国メディアは過度な期待を捨て、4月の中国の対外貿易は実際に全体的に依然として好調との見方を示した。一方で、外部ニーズの縮小などの影響を受けて、中国の対外貿易の動向は依然として試練に直面している。
カナダのスコシアバンクのアナリスト、ドリック・ホールト氏は中国経済の重要性を考慮し、世界市場は最新の中国輸出入データに高度に注目していると述べた。
データによると、4月は中国の貿易黒字が2,980億元に上り、前年同期比で45.8%増加した。今年の1月から4月までに中国の最大貿易パートナーEUとの貿易額は0.3%小幅に増加し、米国との貿易額は4.8%減少し、東南アジア諸国連合との貿易額は3.1%減少し、日本との貿易額は2%減少している。
ロイター通信は、コルメツ銀行の新興市場に詳しい経験豊富な経済学者、周浩氏の言葉を引用し、4月の中国輸出入データは予測より低く、アジア貿易の下落傾向と一致し、今年は試練の一年でもあると伝えた。
輸出入データ以外に、中国はまた、今後2週間に多数の主要経済データを相次いで公表する。AP通信社は、経済学者は近く公表される中国の信用貸付、工業生産データは減少する可能性があるが、インフレ率は上昇すると予測したと報じている。
今年第1四半期の中国経済の成長率は6.7%で、28回の四半期で最低の成長率となった。一方で、3月は中国経済にはっきりとした回復の兆しが見え、外部関係者の中国経済の「硬着陸」に対する懸念が和らぐと予想される。
一部のアナリストは、中国経済の今年初めの動向は安定しており、就業状況も全体的に安定し、住民所得は順調に増加している。経済金融リスクは相対的に抑制可能で、経済動向は全体的に予測と一致している。
(新華社より)
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