スマホがないと王さんは何もできない。この中国人の女の子は、スマートフォンで全てのスケジュールを管理している。さらに弁当の注文、ネットショッピング、アプリで光熱費の支払い。ホテルや飛行機の予約、タクシーの配車、レストランの予約……。
王さんのような中国人はとても多い。特に若い女性だ。株の売買や資産管理も含め、ほぼすべての活動でスマホを手放せない。データによると、中国のEコマースユーザーの57.9%が26~35歳で、17%が25歳以下、20.2%が36~45歳となっている。専門家は、中国ではスマホだけで生活する世代が形成されているという。
中国で「スマホ革命」が起こっている原因は、第一に政府がネット戦略を推進しているためである。2020年までに大部分の地域で5G回線が使用可能になる。中国の若者がスマホ利用において欧米の若者より一歩抜きんでている理由のひとつである。第二に、スマホの普及が急激であるためである。2015年に中国で販売されたスマホは4億個に上る。これは3分の1の中国人が新しいスマホを買ったことを意味する。大都市では20~49歳の99%がスマホを持っている。第三に、中国では地域によって従来の小売市場が貧弱であるためである。特に立ち遅れた都市や農村では、多くの商品がネットショッピングを通してしか買うことができない。これがEコマース発展のエンジンになった。また、中国のネット支払いシステムは、世界でもトップクラスの発展となっている。
2015年、3億4000万人の中国人がスマホを購入した。アメリカ人口よりも多い。データによると、2020年に中国のスマホを通じたショッピングの総販売価格は9529億ユーロに上ると推計されている。
(チャイナネット)
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