新華網ワシントン5月10日 国際金融協会(IIF)がこのほど発表した報告書は、世界の社債が極端なレベルに達し、いくつかの評価指標から見ると、すでにリーマン・ブラザーズの破綻前のバブル時期のレベルをはるかに超えていると指摘している。
この報告書は、長年にわたり社債の発行額がたびたび記録を更新し、貸付周期の前倒しに伴い、企業の貸借対照表(balance sheet)により一層の懸念が引き起こされていると伝えている。
当報告書は、次の二大リスクに対して警告した。これまでの十年間で新興経済体の企業債務の規模が5倍増え、25兆ドルに達したこと。そして米国や欧州などの先進経済体が発行したジャンク債の発行額が同時に記録を更新したこと。
IIFはまた次のように指摘する。現在社債の複雑性は、一方では多くの大企業が大量の現金を保有し、例えば米国や欧州、日本の大企業が保有する現金がそれぞれ1兆6000億ドル、2兆2000億ドル、2兆ドルに達し、もう一方では多くの小規模企業が巨額の負債を蓄積しているというような点に表れている。
(新華社より)
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