訪中しているニュージーランドのジョン・キー首相は19日、メディア取材に応じた。取材に対し同首相は、中国国民は今後ネット上でビザ申請が可能になると正式に発表した。ビザ申請サイトは中国語であり、パスポートを持参する必要もなくなる。
ジョン・キー首相の6度目となる訪中では、40名に上るニュージーランド企業の幹部も同行している。今回の訪中の主な目的は、中国とニュージーランド両国が2008年に調印した自由貿易協定のレベルアップに関する交渉にある。ニュージーランドが中国に輸出する製品のうち45％に関税がかかっている。レベルアップ後の自由貿易協定は、ニュージーランドに益するだけでなく、中国の消費者にとっても安い価格でニュージーランドの商品を買えるという恩恵をもたらすと同首相は主張する。
中国経済のモデルチェンジが進行している背景を踏まえて同首相は、中国経済はいま重工業型経済からサービス業、イノベーション産業、科学技術産業が主導する経済へと移行していると述べる。中国政府は「不断に改革を遂行する」というシグナルを発している。この背景から民営企業が活気づいている。「多くの理由から我々は、モデルチェンジする中国経済の未来が有望だと考えている」と同首相は述べる。
ジョン・キー首相は「新京報」記者の質問に答える際、いいニュースを発表した。彼によると、中国国民は今後、ネット上でニュージーランドのビザを申請することができる。申請の流れはさらに簡便になり、パスポートを持参する必要もなく、申請の過程は全て中国語であることを明らかにした。
ニュージーランドの移民部長であるウッドハウス氏はこの日、2016年末より中国人観光客がネットでビザ申請するときの支払いは、「中国銀聯」のマークが付いたキャッシュカードまたはクレジットカードが使用できると発表した。
ニュージーランドはすでに中国人観光客に対し、マルチ観光ビザの有効期間を2年に延長しており、3年間有効のマルチビジネスビザも発給している。アメリカやオーストラリアに対して行っている10年間のマルチビザの発給についてジョン・キー首相は、ニュージーランドにとって中国は外国人観光客数で2番目の国であり、その数も毎年40％増加しているとした上で、「中国人観光客に対するマルチビザ有効期間について、現在研究しているところだ。ニュージーランドが競争力のある観光目的地となることを、我々も望んでいる。アメリカやオーストラリアなどに対してビザ有効期間が比較的長い。この状況を鑑みれば、今後は変更する可能性がある」と同首相は述べる。
ニュージーランドでは今後数年のうちに、同国を訪れる中国人観光客数を100万人にするという計画がある。ジョン・キー首相は、革新的な方法で中国人観光客を惹きつけたいと考えている。たとえば、中国の俳優である姚晨はニュージーランドで結婚したことから、彼女をニュージーランドの観光大使に起用したり、上述のようにビザの簡便化措置を行ったり、ニュージーランドに訪れた中国人が快適に過ごせるように中国語表示を増やしたりなどが挙げられる。
（チャイナネット）
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