80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)の若者が現在、北京各地の賃貸住宅居住者の圧倒的な中心層となっている。ある不動産仲介業者が最近発表したデータによると、北京の賃貸住宅居住者で一番多い年齢層が80後と90後。特に80後は全体の約半分を占めるようになっている。その住んでいる場所を見ると、北京市内からより遠くに離れるようになっている。北京日報が報じた。
2005年と比べると、昨年、北京の賃貸住宅居住者の年齢層には大きな変化が生じた。不動産仲介業者「我愛我家」の統計によると、昨年、賃貸住宅居住者のうち、30歳以下が10年前の32.2%から55.7%にまで上昇した。同年齢層は変動が最も大きかった。
「我愛我家」の関係責任者は、「全体的に見ると、80後と90後を合わせると半数以上となる。うち、80後が半分で最多」と説明する。筆者が最近、北京の北苑、天通苑、立水橋、上地などの居住区近くにある仲介業者を取材してみても、ほぼ同様の答えが返ってきた。
しかし、借家の大きさを見ると、80後と90後が優勢なわけではない。借りている家の面積が最も広いのは70後(1970年代生まれ)で、73.3平方メートル。2位と3位は60後(1960年代生まれ)の70.2平方メートルと70.1平方メートル。最小は90後で60平方、次が80後の65.3平方メートルだった。
この結果は、80後や90後が直面している経済的なプレッシャーや家賃の問題を反映している。家賃が最安だったのも80後と90後で、80後は3897元(約6万8千円)、90後は3466元(約6万円)だった。前出責任者は、「70後は他の年代と比べて、高い家賃を負担できる。しかし、90後が負担できる家賃は安く、借りている家もせまくなる」と分析している。
その他、北京の戸籍を持つ賃貸住宅居住者の割合が低下を続けており、15年は05年と比べて11ポイント低下して17.8%となった。一方、北京の戸籍を持たない賃貸住宅居住者が急増しており、河北省、山東省、黒竜江省出身の人が上位を占めている。うち、最多は河北省出身で13.7%を占めている。
(人民網日本語版)
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