新華網東京3月14日(記者/華義)日本の研究者がつい先日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から角膜細胞を作るのに成功した。この技術を使って作られた人工角膜を2年以内に患者に移植できることが望まれる。
iPS細胞は体細胞が誘導因子を経て処理された後に転化して作られた幹細胞で、その機能は胚胎幹細胞に似ており、多種組織の細胞に発育する可能性を備えている。
日本・大阪大学などの機関の研究者が英科学誌『ネイチャー』電子版に文章を発表し次のように伝えた。彼らはヒトiPS細胞を利用して厚さ約0.05ミリの角膜上皮層を培養し、それを角膜上皮疾患の状態にしたウサギの眼内に移植して観察し、最終的に治療効果が確認でき、そして不良反応は発見されなかった。また、角膜に血管がないことから、iPS細胞ががん化し増殖する可能性は低いと思われる。
研究者は、この研究成果は他人からの提供による移植に代わる新たな治療法をもたらす可能性があり、2年以内に患者にこのような人工角膜が移植できるようになることを望んでいるとみなしている。
(新華社より)
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