市場調査会社IHSが発表した2015年度世界テレビ市場統計によると、海信(Hisense)のテレビ出荷台数シェアは5.6%と世界3位だった。テレビの年間ランキングで中国ブランドが初の3強入りを実現した。専門家は、2015年は世界のテレビ市場で販売台数が落ち込む中、中国ブランドは成長を実現したと指摘。世界市場の構造は大きく変わりつつあり、中国の時代が始まろうとしている。
春節(旧正月)商戦の繁忙期で、海信は際立った実績を上げた。家電市場調査会社の中怡康時代市場研究有限公司がまとめた直近8週(2015年12月21日-2016年2月14日)の市場シェアによると、海信は週間最高で19.15%、2016年に入ってからは累計で17.05%と、13年連続で中国のテレビ市場をリードしている。最も重要なキャンペーンシーズンに実績を残したことで、今年度の業績成長は確実だとみられる。
世界のハイエンドテレビ市場で、海信の動きは一際目立つ存在だ。IHSによると、2015年度の海信4Kテレビの出荷台数シェアは8.1%と世界3位。55-59インチの大型液晶テレビ市場でのシェアは9.3%と世界3位、50-54インチの液晶テレビ市場でのシェアは10%と世界2位だった。
海信電器股フェン有限公司の胡剣涌総経理は先ごろ開かれた「2015テレビと未来の年度報告」発表会で、2015年の世界テレビ市場は構造が変化したと指摘。日系ブランドの勢いが弱まった一方で、中国ブランドが急成長し、「中日韓」の三者鼎立から「中韓」の対決にシフトしつつあるという。
胡剣涌氏によると、中国ブランドのスマートテレビの操作と双方向サービスへの取り組みは外国ブランドを遥かに上回る。すでに数社の中国企業についてスマートテレビの利用者数が1000万を超え、お茶の間経済のメリットを先行して享受している。
国内の店頭でのテレビ販売台数については、中国ブランドがトップを維持。中怡康の統計によると、2015年の海信液晶テレビの小売販売台数と売上高のシェアはそれぞれ16.71%、16.51%といずれも首位で、2位を2ポイント以上上回った。海信の液晶テレビは13年連続で業界首位を維持している。
(チャイナネット)
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