新華網北京2月3日(記者/劉麗娜)国際世論では最近、中国経済の強弱拮抗に対する関心度が再上昇し、一部の悲観的且つ疑念を抱く声が注目を集めている。客観的に言うと、中国経済は現在確かに多くの困難や課題に直面しているが、国際における理性的なオブザーバーの中国経済への態度は、長期的に目を向け、その自信は変わらないという。
短期的に見ると、中国経済は金融リスクを防ぎ止めるのに十分な能力を備えていると言える。
一定の期間にわたり、国際上では中国の金融システムのリスクポイントを見てとり、中国の爆発的・系統的な金融危機を心配する人がいる。言うまでもなく、中国の金融リスクへのプレッシャーは確かに多いが、更に軽視できないのは、中国経済が十分なプレッシャーへの対応能力を有していることだ。
経済のハード面での実力にしても、ガバナンスのソフト面での実力にしても、中国経済のボリュームはいずれも十分にガッチリとしている。ボリュームでは、中国経済は世界で10兆ドルの規模をもつ2つの大型経済体の一つで、2015年の経済成長率が6.9%まで減速したが、依然として世界の主要な経済体の先駆者だ。基数が莫大なことから、世界経済の増分に対する中国の貢献は、引き続き首位の座についている。良好なインフラと海外へ輸出するインフラ整備プロジェクトが、中国にはインフラ建設を発展させるすばらしいハード面の実力があることをあきらかにしている。
長期的にみて、中国経済の今後の発展潜在力は莫大だといえる。
中国の発展途上国としての莫大な潜在力は、世に認められている。ただ、国際上では中国経済に対する一部の人の見方が、正にノーベル経済学賞受賞者、スティグリッツ(Stieglitz)氏が述べたように、「目先のことに捕らわれている」のだ。
去年の中国の経済成長に対する消費の貢献度は3分の2まで上昇したが、経済全体に対する消費の駆動的役割は先進国に比べてギャップがあり、成長の空間が依然として存在する。フランスの学者、FalettiI氏は、1つの有利な要因とは、中国の中産階級の人数が持続的に拡大し、都市化のプロセスの継続が内部消費を支持する見込みであることだと見て取っている。米国の学者、李侃如(リー・カンルー)氏は『「中産」の中国:経済のモデル転換を超えた新興国中国の中産階級』という本の中で、世界は中国の中産階級の台頭がもたらした巨大なチャンスに適合し、且つそれを把握すべきだと指摘する。
中国経済のガバナンス能力の進歩を見るには、発展性を視野に入れることが必要だ。
多くの国際の人士は次のように見なしている。中国の意思決定者の経済コントロール能力がずば抜けたものだとみなしている。ここ数年国際上に現れてきた中国の制度とガバナンスの特徴に関する討論自体が、中国には独特な制度の優位性があり、リスクに対応し、危険を無事に乗り越えられる豊富な経験をもつことをすでに説明している。
中国経済をみるには、自信が必要で、また定力も必要だといえる。正に国際通貨基金(IMF)のラガルト専務理事が述べたように、中国経済は現在「進化」しつつあり、一つの大きな転換を完成させようと試みているところだ。ラガルト専務理事は、中国の持続可能な質の高い成長の転換への道は順風満帆にはいかないだろうが、「人々はそれを当たり前だと考えるべきだ」とみなしている。
(新華社より)
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