現地時間1月19日、中国の習近平国家主席はリヤドでサウジアラビアのサルマーン国王と会談を行った。
新華網北京1月26日(新華国際時評)友好関係の新たな位置づけ 協力と発展の新たな開拓
新華社記者 陳聡
天下の正位に立ち、天下の大道を行う。
新年の始めに、習近平国家主席がサウジアラビア、エジプト及びイランの3カ国を訪問した。5日間に習主席は4都市を訪れ、40回余りの活動を展開し、3カ国の指導者や3地域組織の責任者と込み入った会談・交流を行った。習主席の今回の訪問では、計52項目の協力文書が締結され、またいくつかの協力プロジェクトには重要な進展が見られ、中国と中東の互恵協力が新たな征途に踏み出した。
今回の訪問は、伝統的な友好の新たな深まりだ。
中国は訪問先の3カ国とは良い友人で、互いの友情は強固で破壊されることはなく、金銭で買えるものではない。習主席の3カ国訪問は、中東の「友人の輪」を深耕しており、中国とサウジアラビアの全面的戦略パートナーシップの新たな位置づけを確立し、中国・エジプトの全面的戦略パートナーシップを全面的に深化するにしても、中国・イランが全面的戦略パートナーシップの新たな座標について協議・決定するにしても、いずれも中国と訪問国の政治的関係が新たな段階に進み、中国と中東諸国の伝統的な友情が新たな高さへ邁進したことを示している。
今回の訪問は、「一带一路」の新しい楽章だ。
中国と3カ国は「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の共同建設における天然の協力パートナーだと言える。長期的且つ安定的な中国・サウジアラビアのエネルギー協力共同体をつくり出すにしても、「オイルガスプラス」協力の新モデルを推進するにしても、中国と中東はいずれもエネルギー協力の新構造の構築に取り組んでいる。生産能力協力は中国と中東の実務的協力における新たなエンジンとなった。中国と湾岸アラブ諸国協力理事会による自由貿易区交渉の再開は、「一帯一路」が双方の利益の絆を一層強めることを更に示している。平和協力、開放包容、相互学習と相互参考、互恵・ウィンウィンのシルクロード精神は、正に中国と中東諸国が「一带一路」共同建設の枠組みのもとで、それぞれの発展戦略のドッキング、共同発展と連動的な成長の実現、実務的協力における広さと深さの絶え間ない拡大をリードしている。
今回の訪問は、互いの文明を鑑とする新たな実践だ。
習主席のエジプト・ルクソール神殿の広場で行われた中国・エジプト文化年の開幕式出席から、中国とアラブの「百千万」人文交流プロジェクト実施の発表まで、更には中国と中東諸国の文化、観光、ニュースといった分野における協力の強化まで、中華文明とイスラム文明の交流や対話は、きっと平和で調和のとれた共同の期待を凝集し、過激派組織の掃討し、正しい認識を求める共同の信念を凝集し、民心の交流によって国家関係の根底を堅固に築くだろう。
今回の訪問は、中国の理念における新たな公示だ。
習主席はアラブ連盟本部で重要演説を行い、「中東の質問」に対し中国の承諾と「5つの行動理念」を提示し、中東和平の建設者、中東発展の推進者、中東の工業化のブースター、中東の安定の支援者、そして中東の民心が通い合う協力パートナーになると宣誓し、中東平和プロセスの推進のために新しい考えを与え、強大なプラスエネルギーを注ぎ込んだ。
今年は、ちょうど中国の「第13次五カ年」規画のスタートの年及び小康(ややゆとりのある) 社会を全面的に実現する決勝段階のスタートの年にあたり、中国の夢を実現させる偉大な征途において、中国人民は中東の人民と共に民族振興の架け橋を築くことができるよう望んでいる。世界の平和と発展という崇高な事業は私たちに呼びかけており、人々は中国外交の2016年において新しい華やかな楽章を描き出すのを期待している。
(新華社より)
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