新華網カイロ1月21日(記者馬岩)エジプへの公式訪問に際し、習近平国家主席はエジプトの日刊紙『アルアハラム』に『中国とアラブの友情をナイル川の流れのように前向きに進ませる』と題する署名入の文章を発表した。文章はエジプト各界の関係者の共鳴や熱い議論を引き起こし、彼らは習主席の文章に中国とエジプト、ひいてはアラブ世界の数千年にわたる友誼が生き生きと描かれていることは、中国が伝統的な友誼の継承を基礎とした上で、アラブ諸国とすばらしい未来を共に努力して創造するのを望んでいることを明らかにしているとの見方を次々に示した。
『アルアハラム』の 編集長、Sameh Abdullah氏は、習主席のこの文章は中国とエジプト及びアラブ世界における今後の協力の枠組みを描き出し、中国がアラブ世界、特にエジプトとの関係の深化に努めたいとの強い意欲を浮き彫りにしていたとの見方を示している。
エジプトのカイロ・アメリカン大学の政治学教授であるヌハ・ベッカー(音訳)氏は、エジプトで最大の発行量を誇る日刊紙『アルアハラム』が一面トップで習主席の署名入り文章を掲載したことは、習主席の訪問に対するエジプト側の重視やエジプト・中国関係の重要性を十分に示しており、また両国が今後より広くて深い協力を展開する見込みがあることもあらかじめ示している、との見解を示した。
『 Al Ahram Al Masa'y (evening daily)』の副総編集長で、中国問題の専門家であるTarek al-Sinouti氏は、次のように述べている。習主席の署名入の文章が発表された意義は重大で、それは中国とエジプト、中国とアラブ関係の未来の青写真を描き出し、双方の協力強化の有効な道を指摘し、また双方の関係が新たな高さへ飛躍し、中国とエジプトの全方位的な協力が両国自身に奉仕するだけでなく、中東地域全体にも役立つことを示している。
駐中国エジプト大使館の元報道担当参事官、アフマド・サラム(Ahmad Salam)氏は、文章の中で 触れられていた「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想は中国人民の夢であるだけでなく、アラブの人民の夢でもある。「一带一路」の構想が一旦実現すれば、中東地域の各国の経済や社会に大きな変化をもたらすだろうとの見方を示している。
アフマド・サラム氏は、文章が中東地域の安全状況に対する中国の関心を表現し、中東の注目問題に対する中国の基本的観点について説明していたことは、中国が国際的責任を担い、地域の安定を維持し、またこれを基礎として中東の各国との友好的な協力の展開を望んでいることを説明していると述べている。
(新華社より)
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