新華網北京1月19日(記者/郝亜琳、白潔、伍岳)新年がスタートし、習近平主席は中東を初めて訪問する。これは今年の中国外交の最初の重大行動で、中国の国家主席が数年ぶりにサウジアラビア、エジプト及びイランを訪問することから、外部からの高い注目を集めている。
中東地域は古代から戦略的な要所で、これらの3カ国もこの地域で重要な影響力を持つ国だ。アナリストは今回の訪問は中国の全体的な外交計画に対して重大な意義があり、中国と訪問国との二国間関係と実務的な協力を大いに強化し、中国の中東事務における新しい役割を形成すると見ている。
中東の新しい役割が定型化
「習近平主席は就任3年余りで中東以外のすべての地域を訪問した。今回の訪問は、中国の全体的な外交計画の総仕上げと言える。」中東問題の専門家、寧夏大学中国アラブ研究院の李紹先院長はこう語る。
アナリストは次のように分析する。中国は中東で自国の利益を追求することなく、地域事務において独特の建設的な役割を発揮している。中東情勢は現在、より重要な時期に突入し、中国の参与がより求められている。中国は将来的に中東でのプロセスにおいて、より積極的な役割を演じることができる。
「一帯一路」は実務的協力を導く
5日間に3カ国を巡る今回の訪問は「習式外交」の一貫した実務的で過密なスタイルを引き継いでいる。外交部の張明副部長の紹介によると、訪問中に、中国は3カ国と発展戦略をより一層リンクさせ、エネルギー、インフラ、貿易投資の利便化及び航空宇宙などのハイテク分野での協力を推進するという。
「習主席は中東訪問、又は元首の推奨を通じて、『一帯一路』構想を中国と中東のパートナーとの共同の戦略的チャンスにすることができる。」と白聯磊氏は述べた。
文明的な対話で相互理解と交流を推進
張明副部長の説明によると、訪問中に双方は教育、科学技術、文化などの人文分野での協力強化で新しい共通認識に達し、文明的な対話の展開について、より一歩進んで意見を交換するという。
アナリストは次のような見解を示した。中国が一貫して堅持した文明的な交流と相互学習の理念、文明の多様性に対する尊重は、中国と中東諸国の友好的関係が順調に発展するための重要な基盤であり、双方が相互理解と交流を行う橋渡しにもなっている。
(新華社より)
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