新華網北京1月18日(記者 韓潔、侯麗軍)2年余りの準備段階を経てアジアインフラ投資銀行(AIIB)が正式に運営を開始した。アジアのインフラ融資という広大な「青い海」を前に、出航したアジアインフラ投資銀行の未来の方向の舵取りをどのように行うのか。融資第1弾はどこに決定するのか。新メンバーをいつ頃、募集するのか。
新華社記者はAIIBが新たに選任した第1回理事会主席で、中国財政部の楼継偉部長、AIIBの中国副理事、財政部の史耀斌副部長、金立群初代総裁を取材し、AIIB開業の10のポイントを権威ある観点から解読する。
【ポイント一】AIIBはどのようにしてガバナンス構造を確立するのか。
楼継偉部長の説明によると、AIIBは理事会、董事会及び管理者層の3層の管理アーキテクチャーを設置している。このうち、理事会は最高策定機関で、各創始メンバー国の財務大臣で構成され、『AIIB協定』に基づき、董事会と管理者層に一定の権限を付与している。
【ポイント二】資本金1千億ドルの法定資本はどのくらい払い込まれたか。
楼継偉部長は、次のように説明した。1,000億ドルの法定資本は全額を出資する必要はなく、払込資本と未払込資本に分かれている。このうち、払込資本は200億ドルで、未払込資本は800億ドルとなっている。
【ポイント三】各創始メンバー国はどのぐらいの議決権を保有しているか。
楼継偉部長によると、AIIBの総議決権は持ち株議決権、基本議決権及び創始メンバー国が保有する創始メンバー国の議決権で構成される。
各メンバーの持ち株議決権はその国のAIIB 持ち株数に応じて保有できる。基本議決権は総議決権の12%を占め、全加盟国(創始メンバー国と今後、加入する普通加盟国を含む)に均一に分配される。各創始メンバー国は同時に600票の創始メンバー国議決権を保有する。基本議決権と創始メンバー国議決権が総議決権に占める割合は約15%となっている。