中南大学湘雅二病院で両腎臓の移植手術を受けた黄静さん（仮名）がこのほど恢復して退院、新たな人生の第一歩を踏み出した。1カ月前、9歳の黄さんは、慢性腎不全のため腎臓機能が著しく低下して尿毒症を発症、移植を待つ苦しい状態に陥っていた。彼女の命を吹き返らせたのは、国内最年少のドナーで、誕生後わずか2日でこの世を去った女の赤ちゃんだった。
中南大学湘雅二病院によると、2015年12月11日に産まれた新生児は、重い疾病のため命を落とした。両親は、悲しみに暮れる中、涙を浮かべながら、亡くなった我が子が別の方法で生き続けられるようにと、子供の両腎臓を提供することにした。そして、赤ちゃんの両腎臓は、同院で移植を待つ黄静さんに割り当てられた。
長沙県出身の黄静さんは、重い腎臓病を患っており、2年前に腹膜透析を始め、ずっと移植手術を待っていた。長期にわたる闘病によって成長が遅れ、実際は9歳なのに、6歳程度の身長と体重しかなかった。
同院一般臓器移植科科長の彭竜開教授をリーダーとする、彭風華・余少傑・高陳博士で構成されたチームによって、黄静さんの腎臓移植手術が行われた。
彭竜開教授は、「腎臓の提供者は、生後わずか2日後に亡くなった、体重3500グラムの赤ちゃんで、これは、国内で最年少の臓器提供のケースとなった。新生児の腎臓は、移植手術後3カ月で黄さんの体内で再び成長を始め、黄さんの腎臓機能は問題なく恢復するだろう」とコメントした。
（人民網日本語版）
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